キューブリックは突然に。
日はクリスマス。
靴下にプレゼントが入っていない事を確認し布団を出る。
遅刻だ。
喫茶銀座に入ると完全無欠な友人2人と映画好きの後輩がいた。
お昼時の忙しない店内でハムサンドを食べ、外に出る。
もう少し精神的にゆっくりしたかったが、あの忙しなさでは無理だろう。
前日正解を叩き出し続けた友人らにより今日の正解である古着屋に入った。
店内には名作映画のポスターや映画関連の洋服などあった。
サングラスを買おうと思ったが2万円。うん。
いつか買いにきます。
物腰柔らか店主さんありがとう。
良い路地に入りながら向かった先はアンティークショップ。
またもや癖。
紳士が持っていそうなアタッシュケースがあり買おうと思ったが2万円。うん。
友人はミルクキャップを買っていた。
スキムミルクはブロッキングするやつだよ。
麗し店主さんありがとう。
映画館に向かう。
その途中友人はキューブリックとなった。
私を被写体とし左右対称を試みる。
ただただカメラ欲を掻き立てられ、
写真の中の私はコラ画像っぽかった。
「キャロル」を観た。
たばこと赤と様々な愛、
お互いが惹かれ合う心情も時代設定により見える周りの心情も、両立性の難しさにもどかしい。
登場人物の心情への理解の深さが私の成長を感じさせてくれて嬉しかった。
そこに愛があれば、迷惑などをかけない限り、
相手が同性であれ、動物であれ、ものであれなんでもいいよ。
またキャロルやテレーズなど画面の美しさ、麗しさ、可愛さに惚れ惚れした。
キャロルが着ているようなファーのアウターを着ていったので、あとはテレーズのような髪にさえすれば1人で映画「キャロル」になれた。
夕飯の時間になり恵比寿を離れた。
そもそもクリスマスに恵比寿にいる事自体が合わない。
友人とお互いの完全無欠を褒めあったり、後輩とM1の話をしていると友人(キューブリック)が夕飯でも昨日に引き続き正解を叩き出した。
店内では友人と後輩のそれぞれのひきずりを話した。
友人と後輩はお互いに共感していた。
私とキューブリック(正解叩き出し友人)は
何も言わなかった。
「時間が解決するよ」というありきたりな言葉は言いたくなかった。
彼らの今の引きずり具合に適切な言動はなんなのだろう。
もっと哲学しとけば良かったけれど恋人いた事ねえから結局わかんねえや。
その後輩は私のようになりたいって言ってたけど私は虚像で全然大した事ない。
私は君のようになりたい。
いやできればもう少し音楽に明るい君のようになりたいので、私の音楽知識を日々送り詰め込んだ君を理想の俺とするね。怖くないよ。
あと引きずり友人に私と付き合えない理由をごちゃごちゃ言われた。うるせえよ。
おっちょこちょいが友人(キューブリック)を
完全無欠たらしめている一つの要素である為
昨日と同様もちろん駅まで走る。
電車に乗り、帰る。
素晴らしすぎるクリスマスイブ、クリスマスを過ごした為いつもの自分との境目がわからなくなる。
いつもの自分と似つかわしくない2日間。
山田ハウスを見ていつもの日常に戻る。
相変わらずきたない。
友人達と後輩には感謝しかない。
本当にありがとうございます。
良い締めくくりだった!!
クリスマスにはダニーハサウェイの
「This Christmas」
を聴け!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?