たりうむ

希釈してえ

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希釈してえ

最近の記事

大腸菌は歌えない

久々にオールをした。 カラオケで19時くらいから友達とぶっ通しで。 NUMBER GIRLの「OMOIDE IN MY HEAD」を歌いあげている中、思い出されるのは昨日培養にかけた大腸菌のことだった。 俺が歌う。 大腸菌は振盪培養される。 俺が呑む。 大腸菌は振盪培養される。 俺が踊る。 大腸菌は振盪培養される。 俺が寝る。 大腸菌は振盪培養される。 私がカラオケオールをしている間に彼らはとてつもないほどその数を増やしている。 カラオケ屋にいるうちに培養した大

    • BE PUNK!!!

      カウンターカルチャーとは主流となっている文化的慣習に反する文化のことらしい。 古くの権威主義や保守主義、流行などへの反抗はヒッピーやパンクのムーブメントを産んできた。 カウンターカルチャーとまではいかなくとも、 この「カウンター」の感覚は ボブディランが音楽に政治的メッセージを込めたのはもちろん、Radioheadが自身や大衆へのカウンターとして「Kid A」を産み出したり、カラフルで煌びやかなファッションが席巻している時代に川久保怜と山本耀司が黒を基調としたボロなファッシ

      • 労働をやめた超越的存在

        「あの子要領悪いしね。」 店長が部下の社員の愚痴を言いはじめた。 何故バイトを辞めることを伝えにきたのに店長の愚痴を聞いているんだろう。 部下の社員が女性なのでその対応に試行錯誤しているようだ。 「難しいですもんね。」 自らの適度な相槌に感嘆するくらいには時間が過ぎた。 「エプロンとポロシャツはクリーニングして返してね。」 「了解です。」 これでやっと建物に入れる。 更衣室でエプロンとポロシャツを探したが、ない。 名札以外私のものはなかった。 今出勤しているバイトの人たちと

        • たりないひとり

          noteの名前が「たりうむ」になった。YEAH 「みたよ」という名前にしっくりこない感があったが、友人らによる暗いものしりとりにより 「プラネタリウム」から「たりうむ」となった。 最初はこの名前にもしっくりきていなかったが、タリウムが毒物であることと「足り」と「うむ(肯定)」の合体であることから 「毒を内包しながら足るをしり人生を肯定していく」 という解釈に繋げてくれた。 この解釈により「たりうむ」に愛着が湧いてくる。 やはり人生は解釈次第なのだ。 「足るを知る」は古代

        大腸菌は歌えない

          おい、坊やをあっちへ連れて行け

          みんなに喜ばれ みんなに疎まれて けれども気にせず気高く無垢であった君。 そそがれたカクテルの 含まれたウォッカのような君に触れると ケラチノサイトは細やかに、 嵯峨本と錯覚するが冷たさが追いついてくる。 踏まれて、蹴られて、投げられて、 煤を纏った君は奥歯を噛み締めて堪えた。 そそぐこともできない。 泣けば消えるのはわかってる。 生まれは同じだから一緒にはいられないから 良いことといえば若くなることだけ。 いまは蹲って、目線が合わない。 見窄らしく触れることも憚られる

          おい、坊やをあっちへ連れて行け

          多大なる「好き」のほんの一部分

          特に音楽が好きであるが、ほんの一部をご紹介したい。溢れた、選びきれなかった音楽が山のようにあるが、また今度。 書くことは適当です。 ・betcover!! betcover!!のアルバム「時間」はご存知の通り圧倒的な傑作だ。 彼らの生み出す音と詩世界に時に漂い、時に貫かれる。 去年は2回LIVE行ったよ。 やっぱり「時間」やな。 ・Radiohead 陰鬱、無機質、構築美、衝撃などなど。 語り尽くせない。 面倒臭い音楽オタクに絡まれたくはないのでこれくらいにします。 R

          多大なる「好き」のほんの一部分

          素人輪郭なぞり日

          今日は素人輪郭なぞり日。 曖昧さを求める。 太い痛みが歯茎を通り抜け、 そのまま見上げた先のダルメシアンにビートルズを纏いながらかけぬけた糸 一瞬白衣が脱げた笑顔な君が私のエプロンをはぐ ホームドアの陰に守られた  明るい陰が照らしてくる 私とリンクしてそのままに スーツケースと鞄のぬいぐるみと靴下の毛玉 寝るのはあなたとクロミちゃん 窓の外の倍速は自分の部屋の停止を写す 日向ぼっこは私と社会を行き来する 社会はみんな、みんなが再生 いや、ただ観てただけ。ただただ観て

          素人輪郭なぞり日

          鳴り止まない

          ジャンプ+で「ロックンロールリバイブ」を読んだ。 アマプラで「音楽」を観た。 原風景が目の前に広がる。 結局ギターをアンプに繋いで振り下ろした手によりでる爆音には誰も敵わない。 あのただの衝動が脳を揺らす。 何時電話しても居ないって言うけど頭の中で爆音で音楽が鳴ってるから聞こえねえよ。 なんの理論も知らない素人が鳴らした音でも理論を理解している玄人が鳴らした音でも 感情と音の隙間が0.000…001mmでも近い方が結局すべてを圧倒するのだ。 何も考えず、感情を溢れさせ、こぼ

          鳴り止まない

          はれすぎやろ

          11時に歯医者に着く。 今日は右下の親知らずを抜いてもらう。 11月の右上の親知らず以来2つめの抜歯だ。 不安はあまりない。 右上の親知らずは10分くらいで抜歯したので今日もそうなるだろう。 名前が呼ばれ、悠々と歩く。 「ちくっとしますよ」と言われ少しの痛みと共に麻酔をうたれるが、思い浮かぶ暴力的行為のどれよりも痛みはないと考えると余裕がでる。 「麻酔効いてきた感じありますか?」と先生に言われるが、麻酔が効いたデフォルトを知らないので (これが麻酔が効いている状態かわから

          はれすぎやろ

          ひとりでに

          自分の存在を希釈したくなる。 何度も何度も思ってきたことだ。 自分と周りの境目が曖昧になればいいと思う。 生活をしていて突然蒸発することができれば何も考えずに終わるのに。 自分にはうすーい希死念慮が蔓延っている。 周りへの迷惑を考えると憚られるし、ただただ 勇気や判断力がないことが今の自分の理由であり、人生を見てとれる。 調べると希死念慮は病気らしい。 勝手に病人にされた。 反骨。いらつく。 このような考え方には波があり、今はそのような時期なんだと思う。 圧倒的に面倒臭

          ひとりでに

          キューブリックは突然に。

          日はクリスマス。 靴下にプレゼントが入っていない事を確認し布団を出る。 遅刻だ。 喫茶銀座に入ると完全無欠な友人2人と映画好きの後輩がいた。 お昼時の忙しない店内でハムサンドを食べ、外に出る。 もう少し精神的にゆっくりしたかったが、あの忙しなさでは無理だろう。 前日正解を叩き出し続けた友人らにより今日の正解である古着屋に入った。 店内には名作映画のポスターや映画関連の洋服などあった。 サングラスを買おうと思ったが2万円。うん。 いつか買いにきます。 物腰柔らか店主さ

          キューブリックは突然に。

          完全無欠とおでんと、空洞

          ついに「完全無欠」を観測した。 遥か前よりやつは「完全無欠」だったのだ。 日はクリスマスイブ。 遅刻だ。 私は遅刻癖があり、今も遅刻している。 そんな私にやつ兼友人はグミを分け与えた。 その後友人の行ったことのある喫茶店に行き、 テラス席でコーヒーとケーキセットを頼んだ。 他愛もない話をしながら待ち、飲み、食べる。 こんな時間がとても好きになった大学生活だ。 ただ12月のテラス席は徐々に私達の体温を奪っていった。 コーヒーと毛布と店員さんの優しさが私達を暖めた。 その

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          今日の衝撃

          今日教授たちもくる大人数での飲み会があり、単位のことで教授からお叱りを受けた。ただお叱りの衝撃は友人から送られてきた「大森靖子」のLIVE映像には敵わない。 普段ビートルズやRadiohead、black midi、ソニーロリンズ、ゆらゆら帝国、betcover!!などなどを聴く私にとって彼女は聴く対象ではなかった。 また普段の大森靖子を知らないのでファンの皆様に「何も分かってねえ!」と思われるかもしれないがうるせえよ。俺が思ったこと書いてんだよ。 ただ銀杏BOYZと共

          今日の衝撃

          3時間に集約された3年間の短さ

          忙しかった1週間が終わった。 実験レポート、論文発表などなどがあったが、それらをすぐさまに過去にするほどの部活のリサイタルがあった。 3年生として引退のリサイタルであり、またしっかりとしたジャズLIVEバーを借りお客さんを呼び演奏をしたのでそれまでの道のりをどうしても辿ってしまう。 部活の存続が危ぶまれた中、当時1年生であった同期七人で部活を立て直し後輩達と漕ぎつけた演奏は圧巻でしかなかったし、全ての演奏が終わり、顧問の先生のお話を聞いた時に私は涙ぐんでいた。 打ち上げに

          3時間に集約された3年間の短さ

          聴覚拡張

          雨が降っている。 どしゃぶりの中実験に遅刻しそうなので急いで準備する。 雨が降ると気分が落ち込むが「雨に唄えば」を思い出し、無理にでも気分を高める。  ちなみにまだ腰を据えてちゃんと観たことはない。 ただ物事などとリンクさせて少し洒落がきいたことをしようとするきしょ似非アーティスト的な部分がわたくしにはあるので雨が降ると毎回このような考え方をする。 ただ今日違うのは帰りに「雨に唄えば」を借りていこうと思っているところだ。 12月に部活で「Singin' in the R

          3年生の文化祭

          1日目 集合時間に起きた。遅刻だ。 人混み苦手なのになんで金払ってうるせえバス乗って人混みに行かなきゃいけないんだよ。 バスが目的地に近づくにつれどんどんと心が翳っていくのでノイズミュージックを爆音で聴いたりなどして外界とシャットアウトした。 目的地につき重い足取りで409号室に向かう。その途中も屋台などで人がごった返してますます鬱になる。 案の定遅刻しているので最後のバンドだけ聴いた。 ヒトリエというバンドのコピーをやっていたが、各々の技術による裏付けによりプログ

          3年生の文化祭