ああ、青春その3 一枚のラヴレター

小学生の時に何かとスカートめくりする子がいた。私はいつもにげまわっていた。私はその子を意地悪な子とレッテルを貼ってしまった。
小学生の頃はあまり良い思い出がない。昔は、朝早く給食室へいって、男の子と女の子の各クラス委員が、瓶に入ったうがい薬を取りに行くのだ。ところが、だ。私のクラスは一年4組、二人が持って帰ってきた、うがい薬の一本が一年3組のだった。さっそくクラス委員の男の子は○○さんが間違ったんやと私を指差した。やられたー😣先生にもいじめられてたので、犯人は私と決まった。(私は間違ってないと自信があった)私は子どもながらにも、こんな卑怯な男と絶対結婚するものか、と😂悔しい思いをしたが、その子の顔は一生忘れないよねえ😅今でもはっきり覚えています。
そんな中スカートめくりの子はお気楽で、相変わらず、私のスカートをめくっていましたわあ。
中学になって、三年ともスカートめくりの子と、クラスは一緒にならず、廊下でたまにみる程度だった。三年になって、かぜのうわさで学年一賢い女の子とつきあってるときいたことがある。

ところが、だ。
高校入試が終わって、しばらくしたら、私宛に手紙が届いた。差出人はスカートめくりのその子だ。
中には一枚の手紙があった。

ずっと好きでした
高校になるまで我慢してました

たった二行のラヴレターだった。
なに?これ?からかってる?どういうこと?
私はウワサを聞いていたので、少し腹を立てた。
彼にとってはタイミング良かったかもしれないが、私には最悪のタイミングだった。
返事を書かずに捨ててしまった。

それから、高校で私は失恋してしまうのだが、その時の彼はお詫びの手紙とぬいぐるみを下駄箱にいれてあった。誠実だった。それを見て私はラヴレターを思いだし、申し訳なかったと初めて悔やんだ。ウワサを信じて確かめもせず相手を軽く見てしまったことを。
それからよく、彼の夢を見た。罪悪感からだろうか。
こどもの頃からずっと私をみてくれてた人がいたのに、ないがしろにしてしまった。けれど、手紙は捨てても、頭の中にその言葉はずっと生きてて、孤独になった時や辛い時に、自信をとりもどしてくれる。こんな自分でも、好きになってくれる人がいたんだと思うと心が温かくなる。
人って、ひとりでも自分を見てくれた人がいるだけで、何とか生きていけるんだなあ
私がこういう風に思っているなんて、彼は夢にも思わないだろう😅

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