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川にボラが大量発生している理由を調べてみた

先日、ボラが大量発生して川を埋め尽くしている映像を見ました。
ニュースにもなっているので、目にした方も多いのではないでしょうか。

一体どうしてこんな異常な現象が起こったのか。
気になったので、ボラが大量発生した原因について調べてみました。
事態の真相やいかに…。

川にボラが大量発生した原因

ボラは秋以降に外海へ移動して産卵し、そのまま外海で冬を越したあと、春から秋の高水温期には運河や河口に戻ってくるものです。
そのため、ボラが群れで活動すること自体は珍しいことではありません。

しかし、今年は規模が大きく、目撃報告も例年に比べて多くなっているのです。

今回の”異常事態”では、水深が深い場所で水温の乱高下や酸素不足が発生した可能性があります。
エサの不足が影響しているという説もありますが、今の季節を考えると”水温や酸素量”が原因と考えられるようです。


ボラの大量発生を助長する環境要因

ボラの大量発生には、上記のほかに環境的な要因もあるかもしれません。
農業排水や産業廃棄物、下水などによる汚染が環境に悪影響を及ぼしているのです。
肥料や農薬の使用量の増加により藻類が繁殖し、これらがボラの豊富なエサとなります。
また、工業排水などによる水温の上昇など、一部の川は水質汚染に強いボラにとって適切な条件が整っているのです。


ボラ大量発生が自然にもたらす影響は…

大量発生したことで、水中の酸素不足や、ボラの排せつ物による水質悪化により、他の生き物が死んでしまう可能性が懸念されています。
さらに、ボラは底生魚であるため、水中の栄養分や有機物を大量に消費してしまい、水中の栄養分や有機物が少なくなり、環境に悪影響を与える危険もあります。
ボラはいずれは海に戻っていくため、それまでは待つしかなさそうです。


まとめ

この”異常事態”について、詳細は明らかになっていません。
もしかすると、人間が環境破壊を防ぐために必要な措置を講じることの重要性が浮き彫りになっている事例の一つなのかもしれませんね。
数日が経ち、現在は少しずつボラの密度が下がり始めているようです。
川の生き物たちの無事を祈りましょう。


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