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とある大学生が大学職員を目指す理由

今回は大学職員を目指す大学生と面談した際に聞いた、彼女が大学職員を目指す理由をお伝えします。


①大学職員を目指す様々な理由

大学生と面談をしていると、彼ら彼女らは様々な理由で大学職員になりたいと言います。転勤のない総合職から目指す人、事務職で一般職と共に考えている人、教育に貢献したい人、自身の大学生活がとても良かったので職員として還元したい人・・・
こんな感じで様々な理由がありますが、おおむねワークライフバランスと転勤が無い、この理由が多いです。たしかに私自身転勤が無い大学に勤めていますし、新卒に入った所に比べたら天と地の差くらいワークライフバランスが改善されました。つまり、面談する学生からしたら私は理想的な生活をしているようです。ちょっと鼻が高くなりますね(笑)

②とある女子大生の理由

先日、いつものごとく大学生とZoomで面談をしていました。基本的な流れは、まず大学生の大学職員を知ったきっかけやどうしてなりたいのか、また大学職員の志望度がどれくらいかを最初に聞きます。その後にだいたい業務内容の説明や選考の流れについてこちらからお話しします。その他大学生の要望によって話す内容も変わってきます。
彼女はワークライフバランスや転勤無し、また地方在住ということで東京や埼玉で働きたい、つまりは上京したいといった理由がありました。この時ピンポイントで「埼玉?」と思いましたけど、まあなんか埼玉が好きなのかなー、くらいにしか思いませんでした。

③腑に落ちない就職活動

基本的に私はプライベートで面談しているので話すことは本音ベースでお話ししています。ですので、今回も業務内容や選考について私の体験した事をそのままお伝えし、私の志望理由も学生時代に「ホワイト 業界」と検索して出てきたとお伝えしてます。こうした自己開示から大学生の本音の部分を知り、選考へ向けて対策を立てるのが基本路線です。
彼女は自分と面談する前にキャリアセンターやOGOB訪問を通じて就職活動に必要な軸や自分のやりたい事は何なのか、こういったことを模索していました。そうした中で食品業界やITを見ていて、今回は大学職員について知るための面談となりました。ただ、どうにも彼女のやりたい事や軸というものがふんわりしているというか、彼女自身の納得感に欠けており腑に落ちない感じでした。
いわゆる本音と建前ってやつで、建前上自身の学びや課外活動から関連する業界を見ていて、本音ではワークライフバランスを欲している、結構この辺は似たようなパターンだな、と思っていました。このような学生には選考は選考、本音は本音と割り切って選考向けに志望理由や自己PRを構成し、希望する内定先を目指そう、と伝えています。
そうした話をした後、彼女はどうしてもキャリアセンターやOGOB訪問をするとやりたい事を今見つけないといけない、軸を作らないといけない、ということに縛られていた、と本音を吐露してくれました。ただ、彼女の大学職員を目指す本当の理由は他の場所にありました。

④大学職員を目指す本当の理由

彼女は正直なところ、上京出来ればどんな会社でも良い、これが本音でした。ただ唯一譲れないのが、遠距離で付き合っている彼氏のそばにいたい、この一点でした。彼女には3年近く付き合っている彼氏が埼玉にいて、彼氏は先に東京の企業に内定が決まっているそうです。(なるほど、だから埼玉でも良いのね)、私はその時腑に落ちました。
だからこそ、そんな将来も一緒にいることを考えている彼氏のそばにいたいから転勤が無い方が断然良いし、総合職となると限られてくるので大学職員になりたい、これが本当の彼女の理由でした。
なかなかこのような理由をキャリアセンターやOGOBに言えなくてモヤモヤしていたそうです。無理にやりたい事や軸を決めようとしていて、自分の本当の気持ちで仕事を決められないでいたが、面談を通してそうした自分の本当の気持ちに素直になって就職した私のような社会人もいて、やっぱり自分の気持ちに嘘をつかないで仕事を決めようと思ったようです。こうして本音を吐き出したのは今回の面談が初めてでした。
彼女をそれだけ突き動かす大きなベクトルを持っているのだから、大学職員に向けての選考はしっかり対策できると感じました。そして何よりこうして他の人には言えなかった本音をぶつけてくれて私はとても嬉しかったです。今後も首都圏の大学職員になれるよう彼女をサポートしていきます。


まとめ・おわりに

いかがでしたでしょうか?
今回はとある大学生の大学職員を目指す理由をお話ししてきました。何を求めて就職先を選ぶかは十人十色、人それぞれです。ただ、こうした熱い想いを持っている人ほど応援したくなります。私はそんな人間です。
今回の記事が大学職員を目指す人のために少しでも貢献できれば幸いです。


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