見出し画像

先生、頑張り過ぎないで!

新年度が始まりました。学校では先生も生徒も新たな気持ちで新しい学年をスタートさせようと張り切っているかもしれません。やる気に満ち溢れた学校は気持ちのいいものです。でも私は4月のこの時期があまり好きではありませんでした。頑張り過ぎる先生がいるからです。頑張りすぎはちょっと危険だと思います

最初が肝心とばかりにこの時期必要以上に「頑張る」先生がいます。特に前年まで指導が大変だった先生にそれがよく見られます。大変な生徒を送り出し「やっと卒業してくれた」と思っている人もいるでしょう。「あのような思いは二度としたくない」「今度の学年(学級)はうまくやりたい」「もう失敗はしたくない」と思っているかもしれません。そうではなくても新たな学年や学級づくりに意気込んでいる先生は多いと思います。そんな先生たちが概して陥るのが必要以上に頑張りすぎることです。頑張って無理をすることです。

最初が肝心とばかりに初日から厳しい指導をしたり、舐められないようにと威厳を見せつけたり、集会などでも敢えて厳格な表情を見せたりする先生はいないでしょうか。服装や礼儀について何かと注意したり、細かいことをあれこれ「親切に」説明する先生もいるでしょう。生徒が困らないようにという思いなのかもしれません。でもやりすぎはかえってマイナスになることもあります。人間関係ができる前にあれこれ細かく言うのはやめた方がよいと思います。生活指導は特にそうです。生徒は教師から距離を置き勝ちです。最初に力を入れるのは生徒との人間関係づくりだと思います。

前年度までの「忌まわしい記憶」にとらわれて頑張りすぎることのないことを私は願っています。ゆったりとスタートさせるのが生徒にとっても先生にとっても心地よいのではないでしょうか。



この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?