モントリオールで語学学校に通っていたとき、娘と二人暮らしのシングルマザーの家にホームステイしました、アパートメントの３階を借りていて、１，２階は大家さんの家です。

ステイ先にはメキシコから来た１４歳の女の子もいました。彼女と私は個室を使わせてもらいましたが、よく見るとホストマザーと娘はリビングのソファーベッドで寝ています。

ホストファミリーに滞在費を支払い、部屋と食事を提供してもらう「ペイイング・ホームステイ」だったので、彼女たちは自分たちの部屋を私たちに提供していたのです。ホームステイには無償ボランティアもありますが、「ペイイング・ホームステイ」も海外では一般的です。ホストファミリーにとってもそれが貴重な収入になります。階下の大家さんも中年の独身女性でしたが、何人もの学生を「ペイイング・ホームステイ」で受け入れていました。

私たちは大家さんの学生といっしょに毎日のようにおしゃべりを楽しみました。場所は裏庭に面した階段の踊り場です。アパートの裏には階段が設置されており、裏庭に出られるようになっていました。踊り場はベランダのように広く、テーブルと椅子が置かれていました。そこにみんなで集まって飲んだり食べたりしながらおしゃべりをするのです。小さな場所が貴重な異文化交流の場になりました。