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博多→広島巡行ひとり旅日記【2日目】レトロな門司港と水族館『海響館』

博多→広島を3泊4日で巡行するひとり旅今回は2日目です。
2日目に訪れたのは福岡県にある港町門司港と山口県の下関、1日目の旅日記は記事リンクから飛べますので読む前でも読んだ後でも特に伏線とかないので順番気にせず気が向いたらご覧ください。

レトロブームが世間で流行しており、私もレトロな雰囲気が好きなので昔の建造物が多く残っている門司港に以前から行きたく、今回の旅でようやく訪れることが出来ました。
博多のホテルを出発して九州の玄関口小倉を経由して門司港へ向かいます。

小倉駅までは博多駅から山陽新幹線で15分くらいで行けますが、在来線でゆっくり向かってもいいかもしれません、私は新幹線を利用しましたがそこまで急いで向かう必要もなかったので少し後悔。
小倉駅で途中スーパーに寄り、関東では売っていないパッケージの紙パックのカフェオレを購入。このカフェオレ美味しかったです。

らくのうマザーズさんのカフェオレ

地方のスーパーって地域色が出ていて時間がある時は覗きます、特に納豆や豆腐などの大豆製品や牛乳やヨーグルトなどの乳製品は地元の製品が多いのでとても楽しいです。

カフェオレを飲みながら門司港駅行の電車に乗車、海沿いに敷かれた路線は旅を実感でき、ものの15分程で門司港駅に到着しました。

門司港駅はクリーム色のレンガ造りとなっており、開業から現存する建物ではなく開業当時の駅に復元された駅舎ですが歴史を感じることが出来ます。
駅舎自体が国の重要文化財に登録されており、駅舎として登録されているのはここ以外には東京駅丸の内駅舎だけだとか。
(人が写ってる写真しかなかったので載せられませんでした)

今日もとてつもなく暑い、気温は昨日と同じ35度で海風が若干暑さを和らいでくれますが市街地と違い建物の影や地下道がないのでずっと日に照らされていて、今日もこの暑さに悩まされることになります。

駅舎を出て周辺を早速観光、レトロを感じる日本郵船、旧大阪商船、旧門司三井倶楽部など企業の建造物が並び、かつてここは海運や商業の要所だったのかなと連想することができます。

財閥系はすごいですね

レトロな建造物を巡り、海沿いを歩いていくと海峡プラザというお土産屋やレストランが入った建物が見えてきます。
海峡プラザは地中海風の建物っぽく、お店の前の港が綺麗に整備されていてベンチなどもあるのでここでゆっくり海や建物を眺めることが出来ます。

門司港はバナナの叩き売り発祥とのことでバナナ味のお土産が沢山取り揃えられていて、港にはバナナマン像がありました、ずっと私はこの像のモデルYouTuberとして活動するセイキンさんだと思っていましたが全然関係なかったです。
にしても似てないですか?

seikin music oh seikin TV oh yeah〜♫

海峡プラザで気になったお土産を購入すると、港町の散策を再開。
海の向こうには本州下関ということもあり、下関の街道を見ることが出来ます。海なし県住みの私にとっては海が見えるということ自体が珍しいのにその向こうに土地があって街並みも見えるって相当非現実的で日本は島国なんだなと思い知らされました。

ここらへんでお腹が空いたのでランチタイム。
門司港で有名なのは耐熱皿にカレーをのせてチーズや卵をトッピングしてオーブンで焼いた焼きカレー。
会社の人にも門司港の焼きカレーを相当おすすめされたので絶対食べたいと思っていました。
門司港の焼きカレー屋さんはとても多くかなりの激戦区、その中で1店舗選ぶのはまた悩みそうでしたが、はやめに決められました。
私が訪れたのはcurry&sweets Dolce (ドルチェ)さん、決め手は看板の女の子のイラストが可愛かったからです、以上。

そんな理由で選んでしまいましたが、焼きカレーと一緒に頼んだバナナコーヒーとても美味しかったです。

焼きカレーとバナナコーヒー

焼きカレーはスパイスカレーというより欧風カレーでビーフシチューっぽくもあり、チーズの下に隠れている生卵でだいぶマイルドな味になっています。その中に牛肉の深みとコクが感じられては焼きカレーに合うカレーを作っているんだなと思いました。

そして一緒に頼んだバナナコーヒーこれがまた絶品でした、私はひとり旅中2人席を提供された時メイン+サイドで2品以上頼むルールを設けていますが一緒に頼んで大正解。

バナナを感じた後にしっかりとしたコーヒーの豆感の相性が良いのはもちろん、カレー屋にバナナラッシーがあることやカレーをこだわっているお店はコーヒーにもこだわっているお店が多いためそれぞれの関係は親密的でカレー・バナナ・コーヒーの相性が三位一体となりピカイチです。
ちなみにケーキもおすすめみたいでハーフサイズの焼きカレーとケーキがセットになったお得なメニューもあるのでどちらも食べたい方にも対応してくれます。

バナナコーヒーはお腹に溜まって満腹。これから再び外に出ます。
午後は門司港からさらに北の方へ歩き本州と九州を結ぶ巨大な橋、関門橋の方を目指した後、壇ノ浦の戦いをイメージして建てられた像を観に行く予定です。
私の移動手段は基本公共交通機関です、そんな奴が車道になっている関門橋を目指してどうするんだと思われたかもしれません。
しかし、目的地は橋ではありません。実は、関門橋の橋下のさらに海の中には歩ける人道トンネルが通っているんです!

橋の下にある人道トンネル、なんだかアメリカに不法入国しようと地下道を掘るメキシコ人みたいな裏道感があってわくわくします。
(ここはもちろん合法で作られたものです)

しかし、ここで問題が数多く山積しています。
まず、人道トンネルまでは門司港駅から2.5kmと歩くにはまあまあな距離、さらに外は猛暑です。
一応門司港から関門橋近くまで観光列車も出ているみたいですが休日運行のみということで平日に観光していたので利用できません。
この日は下関駅近くのホテルを予約しており、下の地図を参照していただければ分かりますが人道トンネルを通って下関上陸できたとしてもホテルのある下関駅まで約3.5kmの道を追加で歩く必要があり試練が続きます。
(ちなみに下関駅までのバスもありました)

門司港から人道トンネルを経由して下関駅へのルート

もう、人道トンネルを諦めて一旦小倉に戻り、鉄道で下関に向かうのが妥協ルートですが、もっと観光したい気分です。
ああ、目の前に下関の景色が広がっているのに近くて遠い……いっそ泳いでいこうかと海を眺めていた頃でした。
大逆転、日本テレビTHE突破ファイルが始まります。

上の地図をもう一度よく見てください。
門司港レトロから市立しものせき水族館『海響館』が記してあるあたりです、青い点線で結ばれていませんか?

これは航路を表していて、門司港から水族館のあるあたりの場所まで航路で結ばれているのです!!
門司港駅の近くから連絡船への乗り場はすぐに見つけられます。
まさに今の私が一番必要としていた航路、偉大なる航路です。

門司港から唐戸港までの連絡船を発見!

っというわけで! 船に乗船して一直線で下関へ移動。
マリオカート顔負けのショートカットをしています、船では大人しくリュックを抱えて座っていましたが気分はサングラスをかけて両手を広げながら立ち、風と水しぶき浴び、ヒップホップを流しています。
こちらの連絡船は片道400円で乗船可能で20分に一回下関と門司港を行き来しているので気軽に乗ることができます。

FOOOOOOOO!!!!!

Q (心の中の自分)人道トンネルや壇ノ浦の戦い像はいいんですか?
A (心の中のバッドな自分)うるせえ

船から見える関門橋の景色を水上から眺めているとたったの5分で対岸にある下関に到着。水族館や唐戸市場、小さな遊園地など活気あふれた港町がありました。
水族館があることは知っていましたが、観光では回る暇なさそうだなだと思っていましたが、こうして大幅にショートカット出来て時間があるため行かないという選択肢はありません。

市立しものせき水族館『海響館』は世界一の種類数を誇るフグ目の魚類や国内最大級のペンギン展示施設があることが特徴です。
流石フグを名産としている下関らしい水族館。

私もたっぷり施設内を観光しましたが、非常に見ごたえがあります。
ここの水族館のテーマ勝手に決めさせてもらいますが、ずばり「補完性」です。とてもよく考えられた水族館なので気合を入れて紹介します。

まず、入場してから展示スペースの始まりである3Fに向かいます、そのために長いエスカレーターに乗るのですがこのエスカレーターを使っての世界観の引き込み方が絶妙です。

見てください、この長く薄暗い神秘的な照明演出を。
展示施設があるところまでに心の準備する時間とわくわくを提供させてくれます、まるでディズニーランドやシーのアトラクションに乗るまでにある世界観を演出したり紹介するための通路みたい。
メインフロアまで連れて行ってくれる待ち遠しい時間を夢のような時間にしてくれる「補完性」がありますね。

エスカレーターで上がると現れたのは窓ガラスから関門橋と海を望め、手前においてある水槽には近辺に生息している魚たちが展示してあります。
海には沢山の魚が住んでいますが、普段生活していてどんな種類がいるかとかを考えたりイメージすることは少ないと思います。しかし、これで下関に生息している魚はこんな種類がいるのだと視覚的に分かりやすく表現されている。

逆光がすごいですがめちゃくちゃ水槽も綺麗です。

窓から望める自然が作り出した大海と人間が作り出した水槽世界、分かりやすく視覚的に関係性を「補完」し合っています。

関門橋コーナーを抜けると、水族館の売りとしているフグゾーンが待ち構えています。世界一のフグ目生物がいるとのことで本当に沢山のフグがいました。食用として食べられているトラフグもいて、その近くにはふぐ刺しや唐揚げの写真が貼られており、魚にとってはむごいことするなとは思いましたが水族館を出た後フグを食べて貰う工夫になっていて水族館と飲食店の「補完性」が成立しています。

一通り魚を観終えると1階に到着していましたが、建物は地下まであり、地下はペンギンコーナーとなっています。
南極の環境を意識した展示つくりとなっておりお客さんもその雰囲気を感じれるように冷房がガンガン効いています。

ペンギン好きな私にとっては天国のような場所、餌やりを一つのイベントとしてやっている水族館が多いと思いますが、ここはペンギンの数が多いのか当たり前のように飼育員さんがやってきてその餌に群がるペンギンの姿を高確率で見ることが出来ます。
さらに坂道を下るとペンギン用の水槽がありそこをトンネルで通れるようにできています。水中トンネルはいまはどこの水族館もありますがペンギン用のは初めて。

上は陸地で下は海が表現されています

これで全部見終えた……訳ではありません。この水族館では時間ごとにイルカ&アシカショーも開催されており、開始時間に間に合うように見回っていました。

『海響館』のイルカ&アシカショーめちゃくちゃ面白かったです、こういったショーはイルカとアシカがスゴ技を音楽に合わせてショーすることが多いですが、ここのショーはイルカとアシカが調教師の方とバディとなり海の安全と環境を守るマリンレンジャーという設定で物語性とメッセージ性がありました。

海の安全見回りということでイルカが水槽を自由に泳いだり飛び跳ねたりと魅了してくれたり、アシカは新人という設定で遅刻したりおどけている姿を見せてくれたり、海のごみを片付けるためにごみのような小道具を人間とイルカとアシカが協力しながら回収してゴミ箱に運ぶ姿など多様な生物が地球の環境のために手を取り合ってそれぞれ出来ることを「補完」しあっている姿に感動です。

私の目の前に金髪のやんちゃ男2人組が座っていてショー前は「見なくてもよくね」と悪態突いていましたが、ショーが始まるとすっかり見とれてスマホで写真をバシャバシャ撮っています。くっころ女騎士顔負けの屈服。
是非現地でご覧いただきたいです。

大満足の水族館観光を終えて下関のホテルまで向かいます、ここの辺りは水族館や市場もあるためバスの量も多く簡単に下関駅まで行けて無事チェックイン。

陽が沈むと行動を再開、お腹減っていたのでまずはご飯、下関で有名な食べ物ってフグと瓦そばという食べ物なんですが正直あんまり興味なかったので食べたいもの食べられるお店を探しました。

やってきたのは『そば処 もりた屋』明らかに昔からやっているだろうそば屋でご老人3人くらいで経営されている激シブい店。
店内にはお客さんがいなかったですがおかもちを持って出前に行く姿を何度も見たので地元に愛されているのだと思います。
私は初日に食べた『大地のうどん』のごぼ天肉うどんに思考を囚われているようでこのお店では肉天ごぼうどんを注文、頼んだ後ようやくこのお店に『そば処』という文字がついているのを見て、そばにするべきだったと反省しております。
大きい海老天が2本に牛肉がたっぷり、これで1000円です、個人的には信じられない。

もりた屋さんのうどん

やっぱり九州あたりのつゆは私好みのようでつゆが異常に美味しい、昨日たべたうどんよりさらに甘めのつゆでしたがつゆ的にはこっちの方が好み。
大きい海老天もとても食べ応えがあり、夢中で食べてました。
厨房に立っているおじさんは寡黙なようでずっと作業されており店内に流れる地方ローカルニュースが静かに流れる雰囲気はgood。

時刻は19時過ぎ、ここから今日最後の観光に行きます。
下関には『海峡ゆめタワー』という街を一望できる施設があります、最上階は143mと結構高く街ではずっと存在感がありました。


これは昇った後に撮影したネオンが光るタワーの様子ですが、まるで街を支配するゲームの悪役が主人公を待ち構えていそうな怪しげな建物です。
(個人的感想)

エレベーターから一気に上がれるみたいで早速入場、展望室にはいると夜景を満喫する前にとあることに気がつきました。

「自分しかいねえ」
まさかの貸し切り状態……嬉しいけどちょっと寂しい。
主人公を待っている悪役は私だったのかもしれません……。

気持を切り替えて夜景を見ます、この夜景素晴らしかったす。
東側には関門橋や港の街並みだけでなくお昼に訪れた門司港まで余裕で見ることが出来ます、海には港を行き交うタンカー船の発しているネオンが灯篭のようで幻想的。
絶対実際に訪れて頂いて、肉眼で見て欲しいです!

この景色たった600円!?

西側は陸地の割合が多いので入り組んだ下関の港や下関駅を見ることが出来て360度すべて楽しめます。
正直この景色を楽しめて600円は安すぎるし、何より人が少なすぎる。
何とか夜景を綺麗に撮れないかと思考錯誤したり、ベンチで景色を目に焼き付けていたりと、1時間くらいタワーに居座っていましたが他のお客さんがくることはありませんでしたー。

以上、これにて2日目は終了。

明日は問題の3日目、どこへ行くかはこの日の夜の段階でまだ決めかねていたので次の記事で発表します。

9月15日更新 3日目の旅行記を投稿しました!

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