「とつとつダンス」が切り開く未来がパフォーマンス

砂連尾理さんと神村恵さんたちの"とつとつダンス2023年度活動報告展示会"を見に行ってきたよ!
これは、京都の老人ホームで高齢者や認知症の方と一緒に踊るワークショップから始まったダンスプロジェクトなんだけど、今ではいろんな場所で、いろんな人たちが参加しているんだって。

今回の展示は、最近鹿児島やシンガポール、マレーシアでやったワークショップがベースになっていて、国内外からたくさんの人が見に来ていたよ。
会場はすごくシンプルで、撮影スタジオみたいなところだったけど、白い壁に過去のイベントの映像や写真が壁に映し出されていて、ちょっとした展示空間になってた。

特に心に残ってるのは、砂連尾さんが空の椅子の周りで太極拳みたいな動きでゆっくり踊るシーン。見ている間に、その椅子に誰かが座っていたかのような気がしてきたんだ。そして、プロジェクターから映し出されるワークショップの映像が加わって、まるで映像の中の人と砂連尾さんが一緒に踊っているような感じがして、すごく印象的だったよ。

このパフォーマンスでは、ダンサーがメディアの役割を果たして、彼らを通して観客が当事者の感情や経験に触れることができるんだ。ダンスとドキュメンテーションが交互に展開される様子は、本当にバランスが取れていて、観ていて飽きなかったよ。ドキュメンテーションには映像だけじゃなくて、音声や詩なんかも含まれていたんだ。

全体として、このパフォーマンスは、ダンスという形をしっかりと守りつつ、当事者とダンサーの繊細な感情交流をずっと表現していたんだ。終わったあとのトークセッションやアンケートを通じて、みんなで感想を共有することで、その体験がさらに深まったんだと思う。こんな風に、パフォーマンスを通していろんな思いが交錯する瞬間って、本当に特別だよね。

このパフォーマンスを見て、最初は「あ、Zoomで繋ぐの、コロナでよくあるパターンだな」と思ったんだけど、よくよく考えてみると、これってただのオンライン交流以上のものがあるんだよね。
このプロジェクト、10年以上も前からいろんな場所でやっていて、その全てがこの会場に集約されている感じがしたの。

Zoomを通じて、今も活動している施設とリアルタイムでつながれるから、遠く離れた人たちともまるで同じ場所にいるみたいに話せて、すごく親密な雰囲気があったよ。
ダンス自体も、ただ踊ってるだけじゃなくて、見てる私たちにも考える時間を与えるような、深い内容だったな。

それに、観客同士で話す時間もあって、みんなで一緒にこのパフォーマンスを体験したと感じがしね。
つまり、このパフォーマンスって、過去と現在、そして様々な場所の経験がみんなで共有される特別な時間だったんだと思うよ。

このパフォーマンスは、まだまだ発展の余地があるんだ。最新のテクノロジーを使えば、世界中のいろんな場所にいる人たちが同時に参加して、それぞれの地域で話し合いもできるようになる。これって、ダンスという芸術を通じて、世界中の人々が社会的な問題について一緒に考えたり、意見を交換したりできるってことだよ。

90年代の伝統的な舞台とは全然違って、今のスタイルはもっとインタラクティブで、観客も作品の一部になれるんだ。観客がただ暗い中で静かに見てるだけじゃなく、みんなで色んな見方や考えを共有できる。これって、社会に対する問いかけもできるし、みんなで何かを作り上げる感覚があるよね。だから、これからの舞台芸術には、こんな新しい形がどんどん取り入れられていくと思うよ。

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