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【音楽遍歴】1997年に聴いていた音楽とベスト3アルバム


はじめに

今回は1997年1月から1997年12月に聴いていた音楽とベストアルバムについて書こうと思います。この年は会社の寮を出て一人暮らしを始めたり、車を買ったり、生活と生活範囲が拡がった一方で、3年間付き合ってきた彼女と別れました。

ほぼ毎週末、彼女の家に夕食に呼ばれたり、彼女の家族と一緒に旅行したりして、選んだ家も車も朧気ながらではあるものの、彼女との将来のことを想定しながら選んだものだったので、2-3ヶ月はこの世の終わり的な気分の落ち込み方で何もする気が起きませんでした。

ただ、少しずつそんなことじゃいけないと思い始めたのと、想定外に時間的・経済的リソースに余裕ができてしまったので、精神的な逃げ場を求める意味も含めて音楽に再びのめり込み始め、久々に50枚近いCDを買っていました。

今回は、そんな時期に購入したアルバムとベストアルバムについて書いてみたいと思います。

1997年に購入したアルバム

幸いなことに(?)時間にもお金にも超余裕があったので(笑)、それまで好きだったアーティストに限らず、英米やジャンルには全く拘らずに雑食的に色んなアルバムを買い漁って聴いていました。

  1. Astrud EP(Astrud EP)

  2. Dog on Wheels(Belle & Sebastian)

  3. Lazy Line Painter Jane(Belle & Sebastian)

  4. 3.6.9 Seconds of Light(Belle & Sebastian)

  5. The Three E.P.'s(The Beta Band)

  6. Blur(Blur)

  7. Mother Nature Calls(Cast)

  8. Dig Your Own Hole(The Chemical Brothers)

  9. When I Was Born for The 7th Time(Cornershop)

  10. Ultra(Depeche Mode)

  11. I Love My Friends(Duffy)

  12. Ballyhoo - The Best of Echo & The Bunnymen(Echo & The Bunnymen)

  13. Evergreen(Echo & The Bunnymen)

  14. Cowboy(Erasure)

  15. Under the Western Freeway(Grandaddy)

  16. Cafereggio(Holiday)

  17. Unfinished Monkey Business(Ian Brown)

  18. Heart and Soul(Joy Division)

  19. Attack of the Grey Lantern(Mansun)

  20. Young Team(Mogwai)

  21. Music for Pleasure(Monaco)

  22. Autodiacker(Mouse on Mars)

  23. Be Here Now(Oasis)

  24. Marchin' Already(Ocean Colour Scene)

  25. Illumination(The Pastels)

  26. Major Leagues EP(Pavement)

  27. Andromeda Heights(Prefab Sprout)

  28. Vanishing Point(Primal Scream)

  29. Nothing Feels Good(The Promise RIng)

  30. OK Computer(Radiohead)

  31. The Daddy of Them All(Space Monkeys)

  32. Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space(Spiritualized)

  33. Dots and Loops(Stereolab)

  34. Word Gets Around(Stereophonics)

  35. Strangelove(Strangelove)

  36. Radiator(Super Furry Animals)

  37. Songs from Northern Britain(Teenage Fanclub)

  38. Laugh(Terry Hall)

  39. Good Feeling(Travis)

  40. Pop(U2)

  41. Urban Hymns(The Verve)

  42. Doubt(L⇔R)

  43. Singles & More Vol.2(L⇔R)

  44. Live Recordings(L⇔R)

  45. ジレンマ(斉藤和義)

  46. Because(斉藤和義)

  47. Smilling(槇原敬之)

  48. Bolero(Mr. Children)

  49. アンブレラ(宮本浩次)

1997年に聴いたベスト3アルバム

改めてリストを眺めてみると、オールタイムフェイバリットのDepeche ModeU2のアルバムに加えて、OasisBlurRadiohead等の当時のシーンの一線級のアーティストのアルバムがリリースされたときに音楽への興味を取り戻したというのは非常にラッキーでした。

それ以外にもこの後勢いを付けていくStereophonicsTravisのデビューアルバム、学生時代から聴いていたEcho & The BunnymenPrefab Sproutの復活作等もリリースされていて、1人には無駄に広い3LDKのアパートと6人乗りのミニバンの何とも言えない空虚な空間を何とか満たすことができました。

そんなリストの中から、ベスト3アルバムは僕の音楽への興味を取り戻すきっかけになったり、聴くジャンルが拡がるキッカケになったものを選びました。

Dig Your Own Hole (The Chemical Brothers)

全英No.1シングルを連発し、シーンのトップランナーに躍り出たThe  Chemical Brothersの2ndアルバム。体質的にエレクトロニカとの相性がイマイチだったので、買うか買わないか迷っていたものの、「Noel Gallagherとのコラボレーション」というパワーワードに惹かれて購入。

古くはThe Art of Noiseというロック寄りのエレクトロニック・インストゥルメンタルは好きだったので、ビッグビート全開のサウンドは刺さりまくり。The Art of Noiseがサンプリングを多用したテクノロジー寄りだったのに比べて、このアルバムは音楽指向だったのも好印象。

リードトラックの"Block Rockin' Beats"の強烈なビートにも一撃でやられましたが、クロージングトラックの"The Private Psychedelic Reel"のダイナミックレンジの広さと無限に続いて欲しいと思わせる終盤のフレーズは今でも強烈。エレクトロニックミュージックに手を広げるキッカケになった個人的に重要な作品。

Attack of the Grey Lantern (Mansun)

音楽への興味を取り戻したときに一番最初に聴いたのが、このMansunのデビューアルバム。東京へ出張したとき、打ち合わせが早く終わって待ちをフラフラしていたとき、数寄屋橋にあったHMVで見かけて視聴して購入したっけ。

仰々しく、ウエットなアレンジの曲が多く、最初はどことなく80年代っぽさを感じさせる部分が刺さったものの、次第にそこに隠された変態的な要素の虜に。ただ、変態っぽさだけではキツくなりそうなところで、"Stripper Vicar"などのストレートなポップソングを挟んでいるところも、リハビリを始めたばかりの自分にとっては大きなプラス要因。

Mansunはこの後、狂気と変態に振り切った"Six"という傑作をリリースすることになる訳ですが、改めてこのデビューアルバムを聞き返すと、その片鱗が見え隠れしていて自作のジャンプアップも納得。もし、このアルバムを最初に聴いていなかったら、The Chemical BrothersRadioheadも聴くことがなく、再び音楽にのめり込むことがなかっただろうということで、自分にとって最も重要な作品。

OK Computer (Radiohead)

今さら言うまでも無い、1997年というよりも、1990年代でも傑作の呼び声が高いRadioheadの3rdアルバム。ただ、CD購入当初はを他の音楽と一線を画しているとは思ったものの、それ程のめり込まず、印象が大きく変わったのは翌年のライブを見た後からでした。

元々、メロディアスな曲が好きなので、"Let Down"とか"No Surprises"は初めて聴いたときから気に入っていましたが、特にライブを見た後は曲にパッケージングされた感情の振れ幅の凄まじさに心を強く揺さぶら、アルバム全体として刺さるようになりました。

今聴いても、全ての曲が丁寧に作り込まれていて、全てのパートが繊細さかつ大胆さを持つだけでなく、アルバムとして一本筋の通った力強さを感じさせる完成度の高さには驚くばかり。こんなところで改めて言うまでもなく、正真正銘の傑作。もし、今初めて今聴くなら、リリース20周年を記念して2017年にリリースされた未発表曲3曲を含むリマスター版"OK Computer OKNOTOK 1997 2017"をどうぞ。

Radioheadの脂の乗った時期と、大きく方向性を変えた時期をリアルタイムで体験できたことは幸運だったと心から思います。

おわりに

今回は1997年1月〜12月までに購入したアルバムとベスト3アルバムについて書きました。ちなみに、1997年のイギリスの年間アルバムチャートはこんな感じのようです。

  1. Be Here Now(Oasis)

  2. Urban Hymns(The Verve)

  3. Spice(Spice Grils)

  4. White on Blonde(Texas)

  5. Spiceworld(Spice Girls)

  6. The Fat of the Land(Prodigy)

  7. Let's Talk About Love(Celine Dion)

  8. OK Computer(Radiohead)

  9. Greatest Hits(Eternal)

  10. The Best of Wham!: If You Were There…(Wham!)

前作があまりに素晴らしかった故にイマイチの評価を下されてしまったOasisが1位、シングルヒットを連発したThe Verveが2位、Radioheadは8位でした。

ちなみに、Blurは29位とセールス的にはOcean Colour Sceneと同程度、The Chemical Brothersは週間アルバムチャートは1位を獲得したものの、年間チャートはCastを下回る49位と、この辺がイギリスのチャートの面白いところ。

この年以降、CDの購入枚数が一気に増えていき、100枚を越えることも増え、ライブも月に1回ペースで行くようになったので、色々と思い出しつつ少しずつ書いていきたいと思います。

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