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コーチングをほぼ知らない人へのコーチングは決まったフローどおりにはいかないと知る

私は普段、社内の部下に対してコーチングを行っている。
その他にもコーチングを学んでいる人同士でコーチングをしあう経験がある。

コーチングの実績を増やそうと思い、所属しているオンラインサロンでコーチングを受ける人を募ってみた。
何人かの方から応募があり、先日、ほぼコーチングを知らない、コーチングを受けるのも初めて、という人、Aさんへのコーチングを行った。

コーチングにはフロー、決まった流れがある。

まずアイスブレイク。
そしてコーチングとは何か、ということや、コーチングに臨むにあたっての注意事項をお伝えする。

いざコーチングを始めるときには、そのセッション、対話で取り上げたいテーマを尋ねる。
そしてそのセッションの終わりに、どんなことが明らかになるとよいか、どんな状態になっていたいか、ゴールイメージを尋ねて合意する。
セッション中はゴールに向けていろいろな視点から対話をしていく。
セッションの終わりには振り返りを行い、どんなことが分かったか、手に入ったかを確認する。

Aさんにも上記のフローをもとにセッションを開始した。

「この時間の終わりにどんな状態になっていたらよいですか?どんなことがわかるとよいでしょう?」

そう問う私にAさんは言った。

「んー‥」
「今、思いつかないです」

思いつかないと言われた経験は初めてだった。

考えてみればそういうこともあるよね、
対話したあとにこうなっていたいと思い描ける人ばかりじゃないよね、
私は少し面喰いながらもひたすらAさんの話を聞き、対話を続けた。

いろいろな人にコーチングをしていくと、コーチングの型にはまらないことはいくらでも出てくるんだろうな。
それを感じた経験だった。


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