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"ファシリテーション力"ってなんだろう

それぞれの感性で物事を捉える

最近、さまざまな場所で感じたことを言葉にしたり、その感想を共有する鑑賞型対話というものを目にする機会が増えてきたように思います。

例えば、下の絵について。
下の絵は何に見えますか?
何を感じますか?
どんな印象でしょう?
イメージする季節はいつでしょうか?
どんな気分になるでしょうか?

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これは、私が昨年の夏に思い立って水彩絵の具でキャンバスに描いた絵です。私はあるものからインスピレーションを受けてこの絵を描きましたが、作者である私が捉えているこの絵と、観ている人がこの絵をどう捉えているかは決して一緒ではないと思います。さらに言えば、観ている方それぞれでもこの絵をどう観ているかは違うものだと思います。

”ファシリテーション力”ってなに?

私は、小さなチームにおいて「ファシリテーション力」というスキルが必要ではないかと思っています。

ファシリテーション力とは、「自分自身の唯一解は提示せず、場をゴールに導いていく人」だと私は解釈をしています。

つまり、「こっちだよ〜」と先導して道を切り開く人というよりかは、一緒にゴールを目指す過程で、「こっちに行ったらどうかな?」と問いかけるような人です。(手描きの絵で恐縮ですが、イメージです)

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冒頭で1枚の絵を観ていただきました。その絵に対して、いろんな捉え方があったように、私たちは本来様々な情報を自分自身の感性で読み取り、自分だけの解釈を持っています。

家族や会社を始め、他者とその解釈を共有するときに、どちらが正しいとかどちらが美しいという判断はできません。
それは、大人であっても子どもであっても一緒だと思います。自分の当たり前が他の人の当たり前ではないと、言葉にするととても簡単に聞こえてしまいますが、チームを運営していくためには、理解をしておく必要がある前提であると思います。

とはいえ、「みんな違ってみんないいよね!」で終われないのが、チーム運営です。
会社では成果を上げなければならないし、家族だとしたらお互いの価値観をすり合わせながら、自分たちの答えを探していかなければならないですよね。

そんなときに、「ファシリテーション力」がヒントになるのではないかと思うのです。

ファシリテーション力を解釈する

ファシリテーション力を、ある本では

「問題の本質を捉え直し、解くべき課題を定義し、問題解決のプロセスを伴走すること」

と定義していましたが、私はこの言葉の定義を下記の3ステップに分けることによって、ファシリテーション力を培うヒントにしたいと思いました。

①丁寧にその場を観察して、問題が何かを捉える

②現場の状況に寄り添って、必要な「問い」という助け舟を出す

③ゴールを見失わず、課題解決まで伴走する

この3つのステップをさらに掘り下げて考えてみると、そこにファシリテーション力を培うヒントがあるのではないかと思っています。
次回以降は、この3ステップをもとに学んでいきたいと思います。

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