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サーファーとコンプレックス

昨日は久しぶりに今泉で入った。
サイズはセットで胸から肩。ピークから綺麗に割れるレギュラーで、最近では一番良い波だった。多分、今の地形ではこのくらいのうねりが良い塩梅で、これ以上のサイズではワイド、以下ではプアとなりそうな印象。人も多くはなく、乗りたい波が人と被らないので気持ちよくサーフィンできた。

今朝は2匹目のドジョウを狙って行ったが、やはりというかなんというかダメダメな波しかなかった。仕方なく他のポイントへ行き(そっちも似たようなものだが人が少ない)、遥かアウトで割れる頭~サイズの波を狙った。

アウトには僕とロングボーダーの二人だけ。波はピークだけ掘れて後はダラダラ。なのでテイクオフしてワンターンで終わってしまう。それでも多くのサーファー達が浮かぶミドルあたりの波に比べればサイズも大きく、割れる場所も安定していたし、面も整っていたので楽しくサーフィンできた。

波を待つ間に、ふと(大きい波が好きになったな。)と思った。
前にも書いたが僕はバセドー病に罹患していた時期があって、その頃は体脂肪が極端に少なく、体が水に浮かびにくかった。だから波の大きい日には常に溺れる恐怖を感じながらサーフィンしなければならなかった。

サーファーそれぞれに何かしらコンプレックスがあると思う。
例えば、初心者の頃に短いボードになかなか乗れなかった人はボードの短さに固執する。海から離れた場所に住むサーファーほどサーファーっぽい車に乗る。みたいな。

それは小柄な子が大きい自転車に乗りたがるような単純な構造のものだけど、それだけに根深い。

僕の大波恐怖症は、僕に大波コンプレックスを植え付けた。だから今も大きい波に対して一際価値を感じているのかもしれない。

余談だが、女の子にモテないサーファーは「日焼け」にこだわる。これは僕のサーファー歴24年のデータなので信じてもらって良いと思う。



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