『会いたい』って言ったら泣けてきた話

「自分の心の声に耳を傾ける」


私がこの夏からトライしている心のリハビリテーマです。
いつしかできなくなっていた。

いつからだろう。

って思い返したら、きっと結婚してからだった。



妻、母、としての鎧


20代の頃は、
自分の責任において、個人行動してたから、
少々無茶をしても、人に迷惑かけなければ・・・
ってな感じで自由にやってこれたけど、
妻となり、母となり、
誰に言われたでもないのに、
一般的な妻像、母像に縛られて、
良き妻、良き母の鎧を
自らの意志で着につけた。


「夫がいつもお世話になっています」

なぜか強烈に覚えている些細な出来事。
結婚して数か月。
初めて、夫が会社の同僚を家に招くという日。

「みんなが来たら、
夫がいつもお世話になっております」って言ってね!

って年上の夫に諭された。
「あ、うん」
メールの定番文、
「いつもお世話になっております」ってやつなんだろうけど、
なんか違和感を覚えたのを今でも覚えている。
私は妻になったんだ。
そういう定型文言わなきゃダメなんだ。

自分の心に正直になるって言ったって・・・


信頼している占い師さんに、
「本当はわかってるでしょ?
答えも出てるんでしょ?
心に正直になって!」

って言われたんだけど、
「自分の心に正直になるってどうやるかわからない・・・」
というのが率直な感想で。

そしたら、

「雨に降られたら冷たいって感じて、
風に吹かれたら気持ちいいって感じる。
なにかにぶつかったら、痛い!って思うこと。
自然と一体になってみること」

を、やってみてって言われた。

それが自分の気持ちに正直になるってことだよ!

「・・・?」
いまいちピンとこないけど、
とにかくやってみた。

雨が降ったら、当たり前のように傘をさし、
歩いているときはいつも他事考えていて、
風が吹いていることなんて気付きもしなくなっていた。
頭痛がしたら、
いや、頭痛がしそうな予感がしたら、
先にロキソニンを飲んでいた。

できることから。
できることから。

小雨に濡れたら雨は冷たかった。
夕陽を見に海に行ったら、
こんなに美しい景色が広がってた。
これでいいのかな?
ちゃんとリハビリになってるかな・・・?
って思いながら過ごした夏。

「会いたい」って書いたら
泣けてきた

昨日、実家に住んでいる弟の奥さんから
出産祝いの内祝いと、お手紙が届いた。
「気分転換にいつでも帰ってきてね!」って。

ありがとう・・・涙
って思って、すぐにLINEで

「早く帰ってみんなに会いたいです💛」

って打った瞬間、
なぜか涙がぽろぽろ流れてきた。

”私みんなに会いたかったんだ”。
このとき、初めて気づいた。

家族に会いたいって言うのって、
ちょっとこっぱずかしくて
「お盆になったら帰るね」とか、
「あぁ帰りたい~」とか、
ちょっとはぐらかして伝えてきたけど、
自分の気持ちに正直に
「会いたい」って伝えるのって
心に素直になったからできた感覚で、
ちょっと恥ずかしかったけど、
言ったらすごく気持ちよかった。

物理的な距離じゃない
心の距離ってすごく大事

自分の本音を素直に書いたら、
ものすごく心の距離が縮まった。
物理的な距離じゃないんだ。
心の距離ってすごく大事なんだ。

学生時代の恋愛で、
別れ際の二人は、一緒にいるのに心が遠い…
なんて、歌の歌詞みたいだけど、
身をもっていっぱい学んだはずなのに、
すっかり忘れて、物理的な距離とか、体裁とか、
そんなのばっかりで上書きして、

心の距離に鈍感になっていた。

実家に帰るのが一苦労

距離的な問題もあるんだけど。
私が実家に帰りたいというと、

「じゃあ俺どうするの?
俺は家族のために働いてるのに
自分は実家でのんびりするの?」

って言われてきたから、
実家に帰るのが億劫だった。
それでも年に1度くらいは帰らせてもらってたけど、
どこか罪悪感だったり、
怒らせたかな・・・って気持ちが付きまとってた。

だから実家に帰りたいって言うときは、
相当の覚悟で打ち明けた。
そんな小さな我慢が、
積もり積もって、
自分の感情に素直になれなくなっていた。

会いたい人に会えないことは、
とっても苦しいことだったんだって
自分の涙で気付いた。

きっと
自分の心に素直になるためのリハビリ、
ちょっとずつ、進歩している感じ。

◎!


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