ファイターズって何だーあるいは・・・その1

プロ野球についての記憶で一番古いものはなんだっけ?とたぐっていくと、どうやらV9ナインの巨人軍のようだ。昔のテレビ中継は巨人戦しかやってなかったからどうしたってそうなるんだろうけど。

わたしの父は、アンチ巨人で、遠い親戚が阪神の選手だったという理由で阪神ファンだったせいか、そんなに熱心に野球中継を見ていたわけでもなかったが、遠い遠い記憶の中には、巨人のV9戦士がグランドに散っている場面、V9を決めて喜んでいる場面、中でも外野守備についている高田繁の姿が浮かんでくる。

もちろんわたしは、高田さんかっこいい!素敵❤️と思って見ていた。紛れもない高田繁は球界一のモテ男、今で言えば不動のイケメンNO1だったから。

そこから40年ばかり過ぎた2003年。わたしは、北海道に日本ハムファイターズがやってきたことをほとんど意識していなかった。

プロ野球に無知だったわけではない。高田繁がかっこいいと思った小学生は順調に高校野球ファンになり、中学生のころには、週刊ベースボールを毎週読み、巨人軍に入団した鹿児島実業高校出身定岡正二投手にファンレターを書き、同時に近鉄バファローズの西本幸雄監督にも長々とお手紙を出すというちょっと変わった少女であり、ディープなプロ野球ファンであったのだ。

日本ハムファイターズが、北海道に移転すると知ったときのわたしの感想は

日ハムなんか来たって定着できるのかい?誰も知らないんじゃないの北海道の人たち。日ハムって野球チームだって知ってるのかな?

くらいのひどいものだった。

いや自分は、むしろずっと日本ハムのファンだったんですよ。大沢親分も大エース高橋直樹も、江夏豊も、トレンディエース西崎くんも、島田誠も、古屋も柏原も、津野投手もみんな好きでした!かつて優勝したときも喜んで見てました。ルーキーの木田勇投手が22勝したのだって見てたよ。

でもだからこそ、日本ハムが、どんだけ地味なチームであるか、あんまり人気のあるチームでもないか、わかってたわけで。ましてや北海道に日ハムファンなんて数えるほどしかいないとしか思えなかったし、メジャー帰りの新庄剛志が入団したときも(え?アホのシンジョーが来るのか)としか思ってなかった…。

本当に全くなにもわかってなかった。お恥ずかしい限りのわたしだったが、さすがに2006年に優勝が決まりそうだ、という時には、気がついた。

えーーー??日ハムが優勝するのっっ???

そして日本一になるまで、テレビ中継を見るうちに、忘れかけていたプロ野球ファン魂が蘇り、やがて夢中になっていくわけですが。

当時、なんも意識してなかったので、なんの知識もなかったところで、北海道日本ハムファイターズを見つめたとき。

そこには、あの人がいたのだった。

そう高田繁ー北海道日本ハムファイターズ、初代GMが。


つづく













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