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大谷翔平物語ー始まりは、どこから? 18歳、約束を結んだあの日ー9年後に少年は、約束を果たすー2022年、投打規定数到達へ。なんとすごい、なんとすごいことでしょう。
大谷翔平は、有名人だった。花巻東高校の2年生エース。しかしながら出場した夏の甲子園では帝京高校に敗れ、選抜大会では藤浪晋太郎擁する大阪桐蔭高校に敗れる。3年夏の予選大会で高校生としては初の160/kmの球速を記録し、俄然全国的な注目選手となった。のだったが結局はこの夏の予選を突破できずに「日本一になる!」夢を追った高校時代の幕は降りてしまう。 卒業を迎える大谷翔平は、最注目のプロ野球ドラフト1位指名筆頭候補であり、プロ野球志望届けも提出していたが、直前に希望を変更、会見
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孤独の人ー「監督の物語、最終章を迎える覚悟」と大観衆の前で語った新庄剛志監督。エスコンフィールド開場年、ホーム最終戦、大勝に本当の希望はあるのか。
「僕も来年ね、3年目です。勝負の年です。新庄剛志監督という名の物語、最終章を迎える覚悟で、死ぬ気で、本気で、戦っていきます!応援よろしくお願いします!」 不思議な言葉である。 「新庄剛志監督という名の物語」 「新庄剛志監督の物語」ではなくて「新庄剛志監督という名の物語」。 単なる言葉の問題。深読みは禁物。 新庄さんは、緊張していた。前日は監督就任の会見を開きながら、千葉ロッテマリーンズに敗戦。今季の最下位も確定していた。(リンクできてませんが「前日から緊張で眠れなかっ
日本の歴史と現代の真実を訴える「良い映画」としての『福田村事件』(森達也監督作品)しかし、わたしの観たいものは、映っていなかったんだ。
話題の映画『福田村事件』(森達也監督)を観た。 100年前の関東大震災時、東京から関東、広範囲で起こった民間人による民間人への虐殺の中で起こった「朝鮮人に間違われた日本人が殺された事件」に関する劇映画だ。 関東大震災は、よくテレビドラマでも描かれるし、宮崎駿監督『風立ちぬ』での具体的で幻想的でもある恐ろしい描写が思い出される。 10万人以上が死亡。その多くは地震の後に起きた火災に巻き込まれたものだと学校では習った。 ずいぶん長い間、わたしは、ろくに何も知らなかった。 「満
ファイターズ12連敗。負け越し17になる。王さんは言った。「理屈じゃない、これが勝負」そんな野球が出来る日は、いつか来るのか。勝てない「理屈」を考えてみる。
ファイターズが12連敗して、何かしら考えてみようかなと思ったところ、朝、目覚めたらホークスが衝撃のサヨナラ負けを喫していた。逆から見ればマリーンズ劇的さよなら勝ち! 王さんが「理屈じゃない、これが勝負だ」と、全てを表してくれている。 一方は勝ち、一方は負ける。 当たり前のようで、だけどだけど 「なんでなの〜〜〜!!??」 と負けている方は思うのである…。 それにしたって、ホークスは12連敗しても勝ち越しがまだ3つもある。 首位オリックスとは8ゲーム開いてしまったが、3位だ
交流戦明けから作戦失敗ーついに負け越し二桁になる。エスコンフィールドにお客さんはいっぱい。新庄さんとファイターズは、いったいどこへ向かうのだろうか。
開幕以来、何とか踏みとどまってきた負け越し二桁。ついに決壊。7月12日の時点でマイナス11となる。首位オリックスとのゲーム差は12.5…。 わたしは、今シーズン、ファイターズ低迷の理由は、春の沖縄キャンプにあるとずっと思ってきた。 ’22年のシーズンオフも早々に、新庄監督は「春期キャンプの初日に紅白戦をやる」と宣言した。 いつも思うんですが、新庄さんてプロ野球ファンをどこかで舐めているよね。キャンプ初日から他球団と違う状況を作ってメディアに取り上げられる、多くの人々
『野球短歌』さっきまでセ界が全滅したことを私は全然知らなかった(池松舞/ナナロク社)-世界は、阪神タイガースを通って、わたしたちの元へ降ってくる-
あえて言うのもなんですが、わたしは北海道日本ハムファイターズのファンである。いや正確に言うと今年はファンの席からは降りているのだったが、なぜなのかと書いてみても、誰の需要もないだろう。 ただ一個だけ(今はファイターズのファンとは言えないな)と悟った理由は、あれほど応援していたチームが負けても全く悔しくない、勝ってもこれまた全く嬉しくもなんともない自分が、はっきりといたからだった。 2007年以来、17年目、ほぼ全試合を観てきた。毎シーズン毎日毎晩、一喜一憂、勝って喜び
公式サイトに、荻上直子監督が、ほぼ完全な説明と解説をすでに公表。しかし、それは観る者へ何の助けにもならない、恐るべき映画『波紋』に見つけたものとは…。
公式サイト・コメント全文引用します。 ー荻上直子監督 その日は、雨が降っていた。駅に向かう途中にある、とある新興宗教施設の前を通りかかったとき、ふと目にした光景。 施設の前の傘立てには、数千本の傘が詰まっていた。傘の数と同じだけの人々が、この新興宗教を拠り所にしている。何かを信じていないと生きていくのが不安な人々がこんなにもいるという現実に、私は立ちすくんだ。 施設から出てきた小綺麗な格好の女性たちが気になった。この時の光景が、物語を創作するきっかけになる。 日本における