栗山英樹、今日も賭けに勝つ。吉田輝星ー初登板、初勝利。1点差を逃げ切る大勝利。

62試合目 2019 6/12 F×C 2対1 札幌ドーム

吉田輝星初登板。まだ早いとか見切り発射とか、低迷する札幌ドームの集客数を上げるためとか、様々な憶測や否定的な言葉が飛び交う中、マウンドに登り、見事に期待に応えてみせた。5回1失点 被安打4 奪三振4 

18歳、一眼で腰を抜かすほどの美少年。でも全体のフォルムは昭和の男の子のみたいな? くまちゃんみたいな? わんこみたいな? だけど、凄い球を投げる。

夏の甲子園準優勝ー秋田金足農業高校出身ー全国的なスーパーアイドルが、わたしたちの近い将来のエース、吉田輝星としてお披露目された日。

相手はセ・リーグ3連覇中、広島カープ。しかも本物のエース大瀬良大地との投げ合い。全く未知数のルーキーを当てるには、客観的に勝算は低く、もしも通用しなかったとしても「まあ今のところは仕方ないよな、強いカープなんだから」と、むしろ傷が大きくならないような状況が、選ばれていた。

でも結果は逆だった。あの強いカープを抑えた。あの大瀬良に投げ勝った。やっぱり凄いんじゃん!?吉田輝星って!? 

と全国のみなさんに、伝えられることでしょう。

実際は、大瀬良くんは8回2失点の完投負けで、素晴らしいエースの投球。5回までだった輝星くんとは比べられない。投げ勝ったのは、登板したファイターズ 投手陣全員のことでした。素晴らしかった!(みんな輝星の勝ちを消したら何言われるかわからないもんね。必死のパッチやったね…。)

いやーしびれたね。しびれた。しびれすぎて、試合終わったら即寝落ちしちゃったくらい…。

何しろキャッチャー亮たんだったし。バッテリー誰と組むのか予想がつかなかった。ベテランの鶴岡さんなのか、このところ打撃絶好調の清水優心なのか、鎌ヶ谷である程度輝星の球を受けていただろう石川亮なのか。

選ばれたのは3番目の捕手だった。

緊張したと思うよ。輝星くんは、もちろん緊張もするだろうけど、一生懸命投げればいいだけだから。責任は、投げさせる方にある栗山英樹、なんですけど。現場の責任を一身に背負うのは、キャッチャーだもん。この場合!

石川亮、普段はちゃめな可愛い亮たんに見える。が、今日は大人のお兄さんに見えた。きりりと張りつめた表情、いつも以上に瞬きしない、見開かれた瞳(亮たんは瞬きが少ないんですよね。)回が終われば、ベンチで輝星くんと話し続ける、その様子。

9回の石川兄弟ー直也&亮のマウンドは、2死2塁1塁ーバッター會澤翼の土壇場劇場。決め球は、鋭く落ちるフォークボール。

有原航平とのバッテリーで後逸し、敗れ去った時の二の舞は絶対にしないー絶対は絶対にないとしてもー体を張り続ける、強い意志を見せた。

正座してテレビの前で必死の応援していた、おばちゃん、手が震えました。

3割バッター、近藤健介を体調不良で欠き、後ろを守る野手陣も、ファースト清宮、セカンド渡邊諒、ショート石井一成、サード平沼翔太といささかもいささか。不安な布陣だった・・どういう意図だったのか皆目わからないけれど。ふつーは、守備で援護しようと固い布陣にするよね…。

しかしながら、こういう時ー一種の賭けに出る時ー必ずや普通にある想像を破り、極端なことを仕掛けてくるのが、栗山英樹という男。

勝つ時もあれば負ける時もあるけど。本日のゲームは、勝った。

最後のバッター、會澤翼の打球は強く三塁線を抜けようとした。飛びついて止めたのは、サード平沼翔太。春の甲子園優勝投手。

わたしたちのファイターズ 。マロンでロマンな野球の夢物語は、まだまだ続く。


それにしても輝星くん一人がいるだけで、両チームの選手が大人に見え、あげくはおっさんにまで見える現象が起こっていた…よね? 光輝く18歳。

清宮幸太郎、1打席三振で途中交代。懲罰交代という言葉がツイッター上で飛び交ってましたが、なにを懲罰するん? ひちょりくんだけが手首を気にしてたと放送席で語っていた模様。再発でないことを祈ります。

ファイターズ 33勝26敗3分 2位は変わらず。

紅白戦1回しか受けてなかったって書いてある。そうなんだあ。じゃあ本当に抜擢なんだね。素晴らしい仕事できたね。勝ってよかった。おめでとう。それにしても「かわすと吉田くんのためにならない」とかって、先生か?😊




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