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さようならきゅんちゃん。ありがとうきゅんちゃんフォーエバー💕 北海道日本ハムファイターズ谷口雄也選手に捧げる。2021年に記す

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最後にとっておきの笑顔を残す。谷口雄也インスタグラム。ファンが何を望んでおるのか、何をしたら一番喜ぶのか、知っている。天性なのか後付けなのか、どちらにせよ。彼に備わるアイドル魂は、不滅である。(リンク先に飛んで見てね!😀)

2010年ドラフト5位。名古屋の名門、愛工大名電高校で主将を勤めた谷口雄也は、俊足巧打、左のシュアなバッターとして北海道日本ハムファイターズへ入団。その後の詳しいことは、すでに下記のマガジンに長々と書いてますので、どうぞお読みください。

あれから11年。2021年の10月。来年の契約を更新しないとファイターズ球団から告げられると、迷いなく「引退」を決断したと、報道されていた。

今シーズンの始まりから、代打の機会しか与えられておらず、何か変だなとは思っていた。あまり目立っては評価されていないけれど谷口くんの外野守備は、現状のファイターズ外野陣の中では「最も外野手らしい」と褒める人もいるくらいで、代打だけではもったいないし、そもそも代打向きの選手でもなかったのに。

大きな手術をした膝もだが、春先から肩を痛めて送球がままならなくなったという。それでも球団は、居場所を与えようとチャンスをくれていたのだろう。それが自分に与えられた最後の砦だと理解していたからなのか、打席に立つ姿からは強い緊張が伝わってきた。テレビで見ているこちらも緊張してしまうくらいビリビリと。

緊張のあまりか代打での結果は出せないまま、5月以降、谷口雄也の姿は、一軍のグランドから見えなくなり、代わりにルーキー五十幡亮汰や、万波中正 今川優馬などが抜擢されるようになった。

オリンピック休暇を終えた8月をすぎても、シーズン末期の9月を過ぎても、ファームで何本かホームランを打っても、札幌ドームへのお呼びはかからなない。本人が8月頃からもう来年はないと覚悟して、毎日の過ごし方を整えたと話していたが、ファンもまた状況からして、選手の立場と行方は、およそ理解しているものだから。

ただ時が過ぎていくのを待つような。そんな10月だった。まずはゆうちゃんが引退を発表し、盛大な斎藤佑樹引退試合が行われ、徐々に来年度の契約をしない選手も告げられていく。10月25日、西武ライオンズでは、吉川光夫の契約更新なしが報道された日、「谷口雄也引退」の文字が、ネット上に躍り出た。

やっぱりそうするのか。ファイターズで野球選手を終える。きゅんちゃんらしい選択だと、寂しさとともに胸に落ちる。

ー野球選手は、野球をしなくなったら、もういなくなってしまうから。大事にしましょう。彼らが、野球選手でいられる時間を。ー

5月のnoteに、書いた。自分で書いた言葉に。

本当に、もういない。ファイターズにいた野球選手の、わたしたちの谷口雄也は、いなくなっちゃったんだって。

寂しいなあ。もう二度と一球速報の「成績」を開いて、今日のきゅんちゃんはどうかなあ? って打席を調べることもない。

11年間のプロ野球人生で、140本のヒットを打った。

特段の活躍もしなかった。アイドル選手としての人気で11年間持ったと思われる野球ファンがいるのも致し方ない。だけど、以前にも書いたように、アイドル人気だけでプロ野球選手は、到底務まる職業でもない。なにしろ野球やんなきゃならないんだから。

脱アイドル化に必死だった谷口雄也は、つまり必死でプロ野球選手であろうと努力と模索をし続ける谷口雄也だった。パワーを求め体を大きくし過ぎた影響が、もしかしたらば、あったかもしれない。西川遥輝に置いていかれる焦りもあったかもしれない。大きな怪我は、結局は、野球人生を短くしてしまったとしても。

一人のプロ野球選手、谷口雄也を、11年間もずっと応援してきた(ここが肝要だが)男女に関わらず多くのファンが存在するのは、確かにひなにも稀なかわいい笑顔を持ったアイドル選手が、しかし一度たりともおごった態度をとったり、手抜きをしたり、甘えることもなく、ずーっと変わることなく地道に自分のなすべき野球をやってきた。その姿を、一人一人が、追っかけてきたからに、他ならない。

きゅんちゃんは、誰も裏切らなかった。引き際も完璧に。わたしたちのファイターズ、スーパーなアイドルのままで、その役目を終える。


谷口くんがいてくれたおかげで、11年間、本当に楽しかった。ありがとうございました。これからもきっときゅんちゃんの頭の上には、ハッピーな星が輝いているよ!

(文中敬称略)









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