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今季初の四連勝! 新庄さんの厳しい叱咤が効いたのか?チームが整ってきたからなのか? さまざまな気持ちと言葉が交錯するファイターズは。

5/10(火)久しぶりに札幌ドームに出かけて見た試合は、ひどいものでした。エラー連発、ランナー3塁のチャンスでことごとく失敗。走塁ミス…。
負けるべくして負けたゲーム。

「なんでバット振れないんだろう?」

と清宮幸太郎、その日最後の打席を見て。球場でぼやいていたけれど。

翌日のネット記事に

「1軍に残りたいという姿勢が全く見えない。バットを出さない限り一生結果は出ない」

という新庄剛志監督のコメントが出ていました。

それまで選手について擁護する発言が続いていた監督の豹変に記者の皆さんも驚いたようですが、わたしは相当がっかりしました。

そもそもが「一軍に残る」ために彼らは野球をやってるのか? という問題。「バットを出さなきゃ…」云々は、観戦しているファンの目線と同じと言えば聞こえは良いですが、つまり誰だって言える話だよ、問題。

新庄さんには実は深い考えがあるとか、思ってるより賢いとかいう幻想は、申し訳ないけど、わたしは持ってません。度重なる采配の失敗から感情的な不満が口をついただけだと思うし、すんごいヤダなあと思ったけど、大方のファンの間では、特に発言への不満はなかったようです。

そして結果的に、その発言以降、ファイターズは4連勝。

ホークスとの3連戦は、采配もズバズバ決まり。

流れ的に「新庄監督の喝!が選手の意識を覚醒、奮い立たせた」展開に見えます。

今川くんや清宮くんが、監督の発言を悔しがり、やったるぜとなっただろうことは想像できますが、二人の方向性は違う。今川くんは失敗を罪と感じ、記事にも「みぞき」なんて書かれてますが、挽回しなければと必死になっている。清宮くんは、「(見逃し三振にも自分なりの考えがあって)整理ができている」と自尊心を見せる。

どちらにせよ叱咤された選手たちが、スタメンに使われて勝ったのですから、采配の結果には、違いありません。

だけど、感情ー気持ち的でなく、実際的な勝利の要因は、プロの解説者のみなさんが、常々指摘してきたように「先発ローテを構築する」「中軸を固定する」といったオーソドックスなチーム構成をファイターズが、やっとというかついにというか、はっきりと取り始めたから…なんじゃないでしょうか。


新庄さんがファイターズの投手陣に「中4日」構想をぶち上げたのは4月半ばですが、以降実地はされてません。リンクしたヤフーの記事はなぜか削除されてます😅 道新のは残ってる…。

むしろ変則ローテが是正されて、四連勝のローテは、立派な「中6日」です。あの「年棒が上がる!」とかいう(意味不明の)景気のええ発言は、いったいなんやったんや?

突然の「中4日」に関して逆らわない武田勝投手コーチにファンから批判も集まっていましたが、勝さん愛16年のわたしから言わせていただくと、首脳陣の意見が一致していないとはメディアに見せるわけにはいかないのです。勝コーチは反対してるけど仕方ないんだよねーでは、投手陣に示しがつかないし、納得もしてもらえないでしょう。

内心はどうであれ「大丈夫です」と言わなければならない。自由に好きなことを言う監督に翻弄されながら、投手陣を守りつつ活躍させなければならぬ武田勝コーチの心労やいかに。
そうしてそうっとローテは中6に戻っていったのでしたが…。

14日、打線が爆発。大量点の大勝利に。

「打線が点から線になった」

とご満悦で話してる新庄さんですが、日替わり打順とメンバーで、点にしてたのはどなただったのか。線になってきたのは林ヘッドコーチ・その他の皆さんの配慮と努力の成果ではないのか…。

このリンクした記事は、記者が裏を全くとってない、ただ「新庄さんの話」を垂れ流してるだけなんで、単なるヨタ話に過ぎないですが(例えば、元々先発の査定は、ファイターズは勝利数ではしていないはずです。吉川くんが13敗くらいして勝ちより負けが多かった時も年棒は上がっていた。先発ローテを守り投球回数が多かったから。加藤くんもオープナー、ショートスターター査定でちゃんと上がってました)

「進塁打は好きじゃない」

なんて作戦を好き嫌いで査定するみたいな発言をプロ野球の監督がメディアに向かってすること自体が、もうとんでもなくおかしいんだけど。これもそれもあれも

「新庄だから」

で、選手時代からずっと許されてきたって、監督になってもそうなんでしょうか…。

新庄さんは、おそらくですが「自分の感じていることを信じる」もしくは「その時、その瞬間に自分の思っていることしか言えない」性質の人だと思われます。

わたしも少なからずそういうタイプなんで、わからないでもないんですが、それにしたってなあ。選手やチームに影響が出るような、あまりにも無責任な発言は、できるだけ避けていただきたいものです。

勝てば全ては笑い話になり、勝ちさえすれば何事も「新庄伝説」になっていくのでしょう。それが大衆娯楽で興行であるプロ野球の宿命。でもやっぱりまた野球の物語には、別の筋道もある。

シーズンの終わりに、わたしたちのファイターズは、何処にたどり着いているのか。一人のファンは、見守ります。









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