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『冷や風とこころの行方』追記しました

さわさわそよぐ秋桜コスモスの後ろ姿
ぬくいよりも凛とした冷や風が
ときには心地よさとなる

たとえ思い通りいかなくても
こころの行方を愉しみながら
広いそらへと身を浮かべ

うつつを漂い
時を積み

そしてまた言の葉を探す
散らばってゆく雲たちが
夕闇に溶け込むその前に

   
   


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「書く」作業の中で作詞をしていることが増えました。
作詩ポエムではなく作詞・歌詞リリックスです。
文章はどこまでもとめどもなく書いて長くなってしまうタイプなのですが、今はそれを封印して、限られた短い枠の中に起承転結または序破急を組み込みながら、無駄なく無理なく言葉を選び、削ぎ落して、嵌めこんで、また絞って、脚を揃えて、という作業をしています。
プロの作詞家や作曲家の先生とのやりとりは学びも多いですが、それでもまだ「音にのせる言葉」の感覚や理解が浅いと感じています。

私が学生時代に初めて購入した「詩集」は、ランボーでした。和訳された当時のそれは、かなり難解な言葉がならんでいました。じっくりと言葉を読み解くこととその世界観。
「詩」では良しとする言葉が「作詞」では良しとされない言葉となることがあります。見る言葉と聞く言葉の違いです。それを感じるときふとランボーを選んだ日の自分を思い出します。

作詞を再開してから順調にあたたかい言葉をかけられてきましたが、先日久しぶりに赤だらけの校正が入りました。大事なサビ部分もNGでした。一瞬途方に暮れたあと、沸々と湧き上がる喜びのような感情。
ぬるいだけでは辿り着けない場所があるはずです。そこへ行くための冷んやり向かい風です。それを気持ちが良いものとして受け止めることが出来た自分がいて嬉しくなりました。
自分の中の情熱を見つけたみたいで。

改稿作業に、さらに何日もかけてうんうん唸りながら頭を抱えていたとしても、それを愉しむまたは喜ぶことができる力を育てていくことができたらいいなと。
楽しいことだけするのではなく、苦しくても自分が選んだことを愉しむ力を。
  

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九月半ばの風景。ウドの花が咲いていました。
高い秋空へと伸びゆく花。
まあるい姿が愛らしくて、何枚も写真を撮ってしまいました。

自然のなかに季節の移ろいを感じながら。
秋風のなかでこころの行方を追いながら。
今日も言葉を拾い集めています。
  

※  ※  ※  

  
ここからは<お知らせ>ですm(__)m
以前さらりとお伝えしていましたが、
10月3日に開催される「文学フリマ札幌」にて私の作品集も頒布されることになりました。

出店者である秋さんに、単独でも作りませんかと声かけを頂いて、
今回は短編集に三作品寄稿しているほか、単独著書も作成していただきました。本当にありがたいことです。

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ご尽力のおかげで表紙もこんな素敵なデザインに作っていただきました。
表題作含め何篇か書きおろしています。

私の仕事上、会場参加はギリギリまでどうなるかわかりませんが、
作品集は頒布されます。
日時:10月3日 12:00~16:00
会場:北海道自治労会館 札幌駅徒歩5分
近郊にお住まいで興味のある方は感染対策をしてお越しください。

詳細はこちらから。11月の東京にも出店されるそうです。


【10/6 追記】
文学フリマ札幌無事終了いたしました。
詳細は秋さんが翌日のnoteで報告されています。本当に多くの方に手に取っていただきました。
私は後半少し顔を出させていただきましたが、とても有意義な時間でした。
見知らぬ方が、自分の作品を手に取り読むのを、目の前で見ているという不思議な体験ww
購入くださった方、遠くから応援くださった方、読みたいとDMくださった方、関わってくださった皆さまに感謝申し上げます。


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

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