mamato yamamomo

世界で動き始めている「修理する権利」を通してヒトとモノの関係について考えます。 ヨーロ…

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世界で動き始めている「修理する権利」を通してヒトとモノの関係について考えます。 ヨーロッパの真ん中辺で生息するデザイン屋です。 山本まさと studio in the air / 空 中 工 房 http://studio.intheair.ch

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「修理する権利」とは?

2023年1月22日加筆 1. 今、道具をつくること 道具の歴史 ヒトは他の動物と比べて、取り立てて取り柄のない身体能力しか持ち合わせていません。しかし、凡庸なヒトという動物がここまで異常繁殖できたのは、道具をつくり身体能力を拡張して、他の動物たちを凌ぐことができたからです。ヒトは道具なしにこの惑星で長く生きながらえることはできない生物です。しかし、このまま行くと道具をつくり過ぎて滅ぶとも限りません。サピエンスと自らを名付けた知恵があるなら、それを回避する行動を起こすと

    • ① 修理容易性指標/Repairability Index

      リペアラビリティ・インデックス2021年1月1日からフランスでは、以下の5つの製品カテゴリーを対象に、 ● スマートフォン ● ノートパソコン ● テレビ ● 芝刈り機 ● 洗濯機 Ministère de la Transition écologique et solidaire/エコロジー・持続可能開発・エネルギー省が、リペアラビリティ・インデックス/修理容易性指標を販売に際して表示することをメーカーに義務付けました。以下が現在の当該ページです。 Indice de ré

      • 循環型社会への挑戦

        とあるデザインコンペティション オランダ・アムステルダムを拠点に、世界7都市で展開しているWhat Design Can Do (WDCD) は、イケア財団と共同で「MAKE IT CIRCULAR CHALLENGE」を開始しています。締切は今月末。このグローバルなデザインコンペティションは、気候変動の危機に向き合い、また廃棄物汚染による壊滅的な影響を避けるための循環型社会の構築に焦点を当てます。 このコンペティションのための募集要項は通常あり得ない45ページに及ぶ長大

        • 地球史から俯瞰する

          酸素汚染 上の表は地球の誕生から今日までの46億年を1年に当てはめて俯瞰したものです。このようにして眺めるといろいろ興味深いことが見えてきます。 先ず最初に気がつくのは、27億年前にシアノバクテリアが光合成を始めて、酸素を排泄物としてはきだして大気を汚染し始めたことです。そのことが環境に与えた影響は計り知れず、生物の生命活動の結果が招く汚染で地球環境を変化させた最初の出来事だったらしい、ということです。 生物大量絶滅 地球の環境は46億年間、様々な理由で常に変化を続け

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