元日から耳を塞ぎたくなるようなニュースの連続で日本が揺れている。
　既出の様々な報道とは離れた地域に住んでいるという、それだけの理由で平和を享受して、いろんな理由に身を任せながら何日も何日も酒を飲んだ。
　テレビを消して、携帯端末では目を背けて、それでも情報が押し寄せてくるのでなんとなく諦めた。友達と会って笑ってはいるがどことなくずっと気は滅入っている。何も出来はしないのだからいっそ知らない方が良かったと思う瞬間さえあるほどで。

　目の前の経済活動だけに集中、なんて聞こえの良い事を言っては酒に散財して何日間もヘラヘラしていた。
　誰かが笑ってりゃ影で誰かが泣くしかないものなのだろうか。感情や運命までも質量保存の法則が当てはまるような気がしてきて、もしかしたら自分の能天気さが世界のどこかで誰かの不幸になっているのかもしれないと、漠然とした鬱々さにやられそうになる瞬間がある。
　不条理を頭から消しておかないと飲んだ物の味がよくわからない。どうにかなりそうだ。
　明けましておめでとう2024。

　気分を変えよう。いくら世の中が暗くても自分から陰に飛び込むこともない。せめて普通に過ごしておくべきだと自分に言って聞かせる。
　結局のところ、今日この瞬間に世界がガラリと音を立てて震えてしまえば、こんな思考は紛い物だと気付かされるのだ。それを分かっていながら手に余る普通をこの瞬間飲み込めてないだけだ。　愚鈍な感情が自分の足を引っ張るのはとても厭だけれども、一番人間らしくて悪くはないのだ。矛盾を弄んで時間が過ぎるのを待っている。今も。

　さて次は話を変えよう。noteでは密かに目標を立ててみる。短い文章で更新を増やしてみること。あと文章の構成にバリエーションを持たせたい。イメージとしては携帯端末での縦スクロールで読みやすい、短文改行多めのやつ。構想に合うネタがあればいいのだけれど。
　既に着地点がぼんやりとしているところが何とも自分らしくて笑えてくる。だが、やはり何か変えたいのだ。停滞は後退と同義だと捉えていたい。
　締めましたさようなら2023。

　一瞬で不幸になる出来事がこんなに溢れているのならば、一瞬で幸せになる出来事だってもっと溢れていてほしいのに。って今日も思う。