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作業療法士になるための学校の選び方

私は作業療法士になって約10年、地域の一般病院に勤めています.高校を卒業して3年生の専門学校に通い、資格を取りました.その後、大学院に進学しています.

まず、作業療法士になるための養成校には、いくつか種類があります.①大学、②専門学校、であり、②には3年制と4年制があります.卒業した時に大学卒業の学士がもらえるか、3年制卒業の専門士、4年制専門学校卒業の高度専門士がもらえるかという違いもあります.
加えて、作業療法士の学校にはWFOTという世界的基準に則った養成が行われているか、といった認定を取得しているところとそうでないところがあります.これはおそらく①でも②でも関係ありません.

作業療法全体の風潮としては、専門学校養成を減らし大学にしていいきたい流れがあります.世界的に見ると資格取得は、大学卒業もしくは大学院卒業のところが多いからです.

さて、ここからどう進路を選ぶべきか、というところです.結論を言うと私は、どこでもいいかなと思ってます.それは結局、同じ作業療法士の資格がとれて、その後どうなるかは本人次第と思っているからです.

それでももう少し詳しく話を展開したいと思います.
卒業後、進路としては様々ですが、今就職しやすいのは大卒だと思います.私の頃でさえ、進路希望の多い病院では同期の専門学校生はよく落ちてました.今はより一層だと思います.
後、就職先によっては給与が専門学校卒と大学卒で若干違うところがあります.私のところは同じです.むしろ理学療法士と作業療法士と言語聴覚士で違います.こう言うところはあまりないかもしれません....。
ただ給与の違いはどこまで後々影響するんでしょう.今は通信で大卒の資格も取れるし、業務をしっかりしていたら早めに役職にもつけるでしょう.そうしたらペイされるような気もします.これは実際には分かりません.経験がないので.

後は大学の違いですが、大きく言えば私立と国立なんかが挙げられると思います.親目線で言うとリハビリテーション分野の学費は結構高いと思うので国立に行けるならそのほうがいいかなと思います.ただ国立はそう多くありませんので選択肢は少なめです.
あと同じ私立でも古くからあるところ、最近専門学校から大学に変わったところ、専門職大学なんてのも出てきましたね.これは相当数ありますから、選ぶのが難しいなと思ったりします。
私のようにすでに就職している側からすると実際には、この大学の生徒は優秀、この大学はあまり、この大学の教育は偏りがある、なんてのが若干あったりします.そういう意味では就職するのに選ばれやすいところとそうでないところはありそうです.
なので、身近にリハ職がいて、その人のところが比較的大きなところで実習生を多くとっていたり職員が多ければ、その人に聞くのがいいと思います.
私立大学の中で選ぶとしたら、附属病院を持ってるかと言うのは大きいですね.これはあるに越したことはないと思います.実習場所が自分のところというのは安心感あります.それは、他の医療職の養成もあれば交流があるし、附属病院があることで学年の低いうちから実習の機会に恵まれるからです.
んー、あとはー。普通ですが、大学が出来てからの年数があった方がいいでしょうね.古くからあるところは就職する際にも有利だと思います.なんだかんだ教員と就職先の繋がりもあると思います.それに頼らない場合であっても、みんな知ってる大学っていうのはそれだけでメリットだとも思います.

つらつら書きましたが専門学校だって全然いいと思ってますよ.私の周りでも評価の高い3年制養成校はあるし、学生の質も良いです.就職に、大学病院に行きたいとかがなければ.

優先順位をつければ、①国立大学②附属病院のある私立大学③評判の良い大学もしくは専門学校・専門職大学
そんな感じかな.ただ結局どこを出てもその人次第です.本当に.

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