就活・転職活動のはじめの第一歩
はじめに
私はここ数年、(特にLGBTQ+当事者の友人・知人から)就活や転職活動の相談を受けることが多々あります。
その度に「企業サイドに肩入れしてない、リアルな初心者向けのテキストが欲しい!」(特に、LGBTQ+などマイノリティ向けの要素が含まれているものが欲しい!)と思っていたので、この度周りの友人たちの経験を簡単にまとめてみました。
過不足あると思うので、時折情報をアップデートできたらと思っています。(出来れば)
⚠️注意事項
就職活動に絶対的な正解はないです。
このnoteを含め誰かの意見を鵜呑みにするのではなく、色々な意見を聞いた上で自分自身の「正解」を見つけていきましょう!
◯選考前(企業の選び方編)
本選考を受ける前にまずは、
「自分が何をしたいのか」
「どんな業界や企業に興味があるのか」
などを考える自己分析をする方が多いと思います。
その際に覚えておくと良いことをまとめました。
・やりたいことの見つけ方
選考では「将来○○をしたいです。なぜならこれまでの人生でこういう経験をしてきたからです。将来やりたいことを成し遂げるために御社に入社したいです」というストーリーを話し、それに対する深掘りをされることが多いです。
企業側として新卒採用に関わったこともありますが、「なんでうちの会社受けたんだろう?」というところがちゃんと説明できないと面接は合格しにくいなーと思います。
とはいえ、「将来やりたいことが特にない、、、」という方もたくさんいると思うので、おすすめの本を紹介します。
参考①
『苦しかった時の話をしようか』
┗マーケティング界で有名な人が「やりたいことが分からない」と就職活動に悩む自分の娘のために書いた本。自己分析の仕方や、就職活動の考え方が参考になります。
参考②
『転職の思考法』
┗転職活動向けの本ではあるが、キャリアの考え方について丁寧に解説されている本。就職活動の段階から読んでおいて損はないと思います。
・LGBTQ +に寛容な会社を探したいとき
TRP・NRPなどのイベントに参加・協賛・寄付などしている企業を調べ、その中で興味を持てる会社を調べると、効率的に探せると思います。
LGBTQ+に関する取り組みを行っている企業の中には、例えば「同性とパートナーシップを結んだ場合、異性同士の法律婚と同等の福利厚生を受けられる制度」などを設けていることもあります。
「LGBTQ+に寛容」と言っても、具体的にはどのようなことが自分は欲しいんだろう?という視点を持って、自身がどのような環境を望むかについて、企業を探しながら考えると良いでしょう。
ただし取り組みを行っている企業であっても、実は社内で理解がそれほど浸透していないということもあり得るため注意は必要です。
機会を探して、リクルーターや面談した社員さんなど、選考とは直接関係がないところで聞けるとなおさら良いです。
企業の方に聞く際も、「私は当事者なので教えてください」とはっきり言わずに、「ワークライフバランスが気になってて、」とか「学校でダイバーシティの勉強してそういう会社もあると聞いたのですが、」とか別の理由で誤魔化すのもOKです。
また、直接LGBTQ+に関する取り組みというわけではないですが、転勤があるかどうかや、将来的に子育てをしたい場合キャリアと両立ができそうか、なども企業選びをするうえで考えたいポイントかもしれません。
・企業の選び方の注意点
「対外的なイメージや人事担当者の方が言うことと実態は違う」ということもよくあるため、注意が必要です。
※勤務先で会社説明会をやっていましたが、ある部署にとっては正しい説明でも、他の部署から見ると全く正しくない説明もあり、会社説明会だけで会社の実態を説明し切るのはなかなか難しいな、と思いました。
その会社が自分に合っているかを確認するための方法として、面談などで社員さんに聞いてみたり、知り合いの社会人の方などに聞いてみるのも良いと思います。
また、働いている人・過去に働いていた人が口コミを投稿する口コミサイトを見るのも1つの手です。
就活生が口コミを投稿するタイプのサイトもありますが、実際に働いた経験がある人が投稿するタイプのサイトの方がおすすめです。
代表的な口コミサイトとしては、下記などがあります。
オープンワーク
OpenWork 「社員による会社評価」 就職・転職クチコミ (vorkers.com)
エン ライトハウス
会社の評判、口コミ、年収から転職・就職情報まで分かるライトハウス (en-hyouban.com)
◯選考前(情報収集編)
・就活スケジュール
就活年や地域、受ける業界・企業群によっても変わるものの、早め早めに動くことがおすすめです。
例えば、マスコミ業界は〇月から、〇〇系のメーカーは〇月から、など決まっていたりします。
業界・企業によっては、募集人数が集まり次第早期に選考を締め切る場合などあります。
具体的な就活のスケジュールについては
検索する、
先輩に聞いてみる、
Twitterで同じ卒業年(例:25卒)のアカウントを調べてみる
などをするとイメージがつきやすいです!
・情報収集の仕方
まずは、大学など学校の就職相談室・支援室や先輩・友達に聞きましょう!
就職相談室・支援室の場合は、学校して胸張っておすすめできる企業や卒業生が多くいる企業など、紹介する企業の条件があったりするので、良い企業に出会えやすいです。
その上で、就活サイトを利用したり、TwitterやYouTubeで就活の情報発信をしているアカウントなどを見て、追加の情報を集めるなどすると良いと思います。
ただし、ネットには虚偽の情報や誇張した情報も多々あるので、信じられる情報かどうかは注意して確認しましょう。
※就活サイトの例
LGBT求人サイト「ジョブレインボー」転職も仕事も就活も、自分らしく (jobrainbow.jp)
就活サイト【ONE CAREER】インターンシップや新卒の就職活動情報が満載
◯選考対策
・選考でカミングアウトをすべきか
これは正解がない問いですが、いまの日本の状況を踏まえると、無理に話すことは避けるのが良いと思います。
アウティングなどのリスクも否定できません。
ただし将来やりたいことや原体験にセクシャリティが深く紐づいている場合は、カミングアウトせずに話すと「何か隠しており、どんなことを考えている方か分からないので判断できない…」と面接官に思われ選考で苦戦する可能性もあります。
志望理由や職種・仕事の進め方に合わせて、カミングアウトするかどうかを判断すると良いと思います。
・エージェントは利用するべきか?
人によっては転職エージェントに登録する機会もあるでしょう。
今では、新卒採用についてもエージェントサービスが利用できたりもします。
エージェントを利用しても全然良いと思いますが、エージェントから紹介される会社はベンチャー企業など歴史が浅い企業や知名度が低い企業になりやすい点は覚えておくと良いと思います。
また、エージェントは紹介した企業から報酬を得ているため、報酬のために自分に合わない企業を無理やり勧められてトラブルになるケースもあります。
「本当に自分のことを考えたうえでアドバイスしてくれているか?」は見極めて利用することをおすすめします。
就職活動に絶対的な正解はないです。
このnoteを含め誰かの意見を鵜呑みにするのではなく、色々な意見を聞いた上で自分自身の「正解」を見つけてください!
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