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シンガポールで計画無痛分娩・出産レポ<前編>

2023年7月29日(土)16:383055gの次女を出産しました👶

9年前の第一子のときはノーチョイスで自然分娩でしたが(当時は無痛分娩って芸能人がやるものというイメージだった)

シンガポールは無痛がデフォルトということもあり、今回は計画無痛分娩で出産。分娩台の上で時系列でメモに残してたので、それを基にレポを書いてみます📝

※今回私はノベナのローカル私立病院・Thomson Medical Centerで出産しました。


入院当日(出産日)

出産まで

シンガポールでは入院は基本2泊3日で、1泊の値段が高額ということもあり前泊はなし(もしかしたら初産婦さんはあるのか…?)

前日も食事制限等なく「好きなものを食べて良い」ということだったので、日本からヘルプに来てもらってた弟の接待がてらチリクラブを食べました🦀

▲マリーナベイサンズを拝めるPalm Beachで産前最後の晩餐

そして迎えた出産当日💪

9:20 立ち会いの夫とともに病院着。娘(9歳)は分娩室に入れないということで弟と家で留守番。

病院に到着する時間は好きな時間を指定してOKと言われてたので9時で約束してたのに、少し遅刻。まぁいいかと思って特に連絡もせずゆっくり向かってたら、Drから電話かかってきたw(ごめんなさい)

着いて早々BIRTH ROOMへ。いわゆるLDRで陣痛室・分娩室と分かれることなく、最後の出産までこの部屋のままでした。

尿を取ってから分娩着に着替え。

9:45 ずっと検診でも見てもらってた産婦人科Drが登場。
英語がわからなかったのですが、たぶん破水をさせた模様。「陣痛を進めるため」と言ってた気がする。これがかなり痛かった!ただここが痛みのピークだったとも言える。

麻酔と浣腸するか聞かれ、どちらも即希望する。

10:00 浣腸希望、5分待ってトイレへ。
浣腸は必須だと思ってたけど、必須でもないんだね〜

10:15 水分補給の点滴開始、麻酔は30分後にと言われる。まだ麻酔してないけど特に陣痛も感じない。
このあたりで夫は入院の手続きに向かう。

10:50 麻酔医が登場し、背中から麻酔!ちょっと痛かったけど、破水させたときの方が痛かった。ちなみにこの麻酔の先生は4万回麻酔の経験をしてるらしいw安心感。

麻酔は陣痛を少し感じてから入れる、という選択肢も取れたので悩んだけど、「急に陣痛が進んで入れるタイミング逃す」みたいなレポも読んでたので早々に入れてもらうことに。

でも麻酔のありがたみをより感じる、という意味では陣痛感じてから入れても良かったのかもしれない。

11:05  麻酔じんわり効いてくる、子宮口は3cm。まだまだだな〜。第一子のときも子宮口開くのにかなり時間かかった(1日半…)ので、想定してた今日の夕方までに産めるのかな〜と不安になる。弟と長女の面会時間考えると夕方に産んでおきたいお気持ち。

12:10 子宮口4cm
このあたりから、規則的にお腹が「モリモリモリ…」(川上未映子『君は赤ちゃん』の表現をお借りしました)とする感覚を味わい、「ひょっとして、これが陣痛?」と自覚する。
全く痛くはなくて、文字通りお腹がモリモリと山になってく感覚。NSTの数字で120くらいだった。

13:00 「モリモリモリ…」陣痛を4分おきくらいに感じる。

15:00 子宮口5〜6cm、陣痛来てる割にはまだ半分か〜という感じ。夕方近くなってきてちょい焦る。痛くもしんどくもないが、麻酔の影響で少し眠い。

15:15 陣痛を2分おきくらいに感じる。
Drが来て、子宮口8cmと言われる!進んだ!
「生まれるのはあと1時間くらい、16時半くらいかな〜」と言われる。夕方に間に合いそうで良かった!(結局その予定通りの時間に産まれて、すごいなと👏)

15:30 Drから「水飲んでも良いけど、吐くからちょっとだけにしなよ〜」と言われ、別に喉乾いてないけどそう言われたら飲んだ方がいいかなと思って一口だけ口にする。そしたら案の定(?)吐く…しんどかった、飲まなければよかった😭

15:40 陣痛のモリモリ感が1分おきくらいに、腰の痛みが徐々に強まってくる。でも重めの生理痛という感じで耐えれる範囲。NSTの数値はマックスでも140くらいだったかな…(メモ残して無かったけど、モリモリのピークに夫に数値確認してもらってた)

助産師さん(midwife)に「痛くなってきた」と伝えると、「もう少しで産まれる証拠」的なことを英語で言われた気がする。

16:00 助産師さんと共にいきみはじめる。「Push Push!」と言われ、10秒カウントされる。5〜6回はトライしたか?
その時はもう産まれるんかと思ったけどいま振り返ったらDr来るまでにできるだけ赤ちゃんを下げとくためだったのかな、と。

16:30 (さすがにこのあたりからは余裕なくてメモ残して無かったけどたぶんこのくらいの時間)Dr登場。いきみの本番!3回くらい全力でいきむ。

16:38 誕生!
あたたかい!おもい!
またちょっと吐く
そっからうとうと、夢

▲産まれたよ〜

👆臨場感を残すためにあえて当日のメモそのままに。以下は振り返った視点での補足です。

最後にいきんだ後、「ドゥルン」とした感覚で赤ちゃん誕生!第一子のときはそんな感覚を味わう余裕もなかったから、無痛のおかげかな。

産んだ直後でまだ胎脂べっとりの赤ちゃんを胸に乗っけられて、結構重い!そして温かい!と感じた。生まれて割とすぐ泣いてくれた。

バースプラン通り夫にへその緒を切ってもらい(シンガポールではあるあるプラン)、夫が歓喜しつつDrが縫合している間、私はというと再びなぜかめっちゃ気持ち悪くなって吐く。麻酔の副作用と言われたけど、第一子の自然分娩のとき(麻酔なし)も4回ぐらい吐いたからそういう体質なのかも🤮

そこから同じ部屋で赤ちゃんが体重・身長測定などいろいろチェックされてて、夫はじっと眺めたり小児科Drと話したりしてたようだけれども、自分はめちゃくちゃ眠くなってウトウトする。

赤ちゃんがずっと泣いてる中、半分夢見てて「長女(9歳)がえらい赤ちゃんみたいな泣き方してるな〜」と思ったら、「あ、赤ちゃん産んだんやった」と現実に帰った記憶😂

そんな感じで生まれた直後は感動したけど、麻酔の眠さと全力いきみの後の疲労感がドッときて、「結構しんど!」と思った記憶がある。

出産後

17:40 分娩室から入院する部屋へ移動。ベッドのまま運ばれた。第一子の自然分娩のときの記録みると、この段階で歩いて移動させられててびっくり😳

▲入院した部屋、Premier Single(個室)

18:05 家で留守番してもらってた弟と長女が部屋にやってくる。ただ赤ちゃんが検査に連れていかれててすぐには対面できなかった。
自分もまだ体調悪い&眠くてウトウトする。

18:40 早速夕食が来るも、体調が悪くてほとんど食べれない…涙。産褥食の金芽米がおいしくてそれだけ少し食べる。

19:00 赤ちゃんが戻ってきて、長女もついに対面!照れて距離取りつつも嬉しい様子、でも抱っこする勇気はまだ出ない様子😂

19:10 初めての授乳。お互いにまだおぼつかない…
第一子のときは座った時会陰の傷がめちゃめちゃ痛かったけど、今回はあまり痛くなかった。

19:45 ナースから「赤ちゃんをナーサリーへ預ける?」と聞かれた。基本母子同室だと思ってたからありがたい!体調悪かったこともあり預かってもらう。

一方で、産んでからここまでウトウトし続けてたからか目が覚めてくる。夫&長女&弟はナショナルデーリハの花火を見るために帰る。

▲自分は見に行けなかったけど良い思い出!

(トムソンメディカルの面会時間は1pm〜8pmでした。日本より夜が長い気がする!ちなみに配偶者は宿泊も可能ですが、長女もいるので帰ってもらった)

20:00  夜食が来る。マフィンとシンガポールでおなじみのMilo(マイロ※シンガポールではミロでなくマイロです)。まだあまり食欲出なくてマフィンはかじっただけだけど、マイロはすごく美味しく感じて飲み干す。

21:55 抗生剤と痛み止め、便を柔らかくする薬が処方されたので飲む。

22:00 赤ちゃんが部屋に連れられてきたので2回目の授乳にトライ。その後また預かってもらう。

ちょいちょいLINEで出産報告を初めていたが、長女のとき初日の夜産後ハイで眠れなくて、翌日めっちゃしんどかったことを思い出し、早々に切り上げて寝る。

日本での自然分娩との比較と所感

以上、時系列を基にした出産レポでした。出産翌日および退院日の時系列記録もメモしていたので、そちらは後編で書きたいと思います。

まずは出産当日について、第一子のときとの比較やシンガポールならではだな〜と思ったことのまとめ。

  • 痛みがないって最高!
    やっぱり無痛分娩は陣痛が痛くないし、産後も快適!次も絶対無痛にしたいです。一方で日本は無痛といえど和痛とか、陣痛がある程度進まないと打ってもらえないとかも聞くので、今回みたいに完全無痛ができるのか?という懸念はある。

    副作用としてしんどかったのは、やっぱり吐き気かな(2回吐いた)。でも1回は水飲まなければ吐かなかったはずだし、上述のとおり自然分娩でも4回吐いてるので仕方なかったのかも。あとは産後にウトウトぼんやりしてたのも麻酔の影響かな〜

  • いきみは前回より長かった 
    前回はひたすら陣痛に耐えつつ子宮口の開きを待って、いきみは一瞬だったのに対し、今回はいきみに時間がかかった。よく麻酔すると力入れられずいきめない、と聞くけどそんな感じでなかなか難しい。

    でも麻酔の量が良かったのか全く力が入らないわけではなく、吸引にもならずだったので良かったです。いきみ終わった後の疲れは麻酔してるといえどもあった。

  • 胎盤を持ち帰れる
    シンガポールでは「胎盤を持ち帰る」という選択肢もあったのでせっかくなので試してみた。漢方屋さんにお願いして当日ピックアップしてもらい、サプリにしてみました。朝イチの胃が空のときに飲めということで、飲みはじめている。

▲夫に撮ってもらった産まれた時間の写真にも"PLACENTA WANTED"がデカデカと写っててシュール
  • 会陰が痛くなかった
    麻酔が良かったのか、縫合してくれた産婦人科のDrの腕が良かったかわからないけど第一子のときに死ぬほど苦しんだ会陰が全然痛くなかった。当日はさすがに座ったとき少し痛みを感じたけど、翌日以降はほぼ気にならないレベル(すごい!)。第一子のとき夫に急いで買ってもらった円座クッション、今回は事前に用意してたけど不要だった。

  • 助産師さんが優しい
    これはもはや日本とシンガポールというか、病院の一助産師さんの話だけど😂第一子の時の担当の助産師さんがめちゃ怖くて、写真とかも撮れる雰囲気じゃなくて出産直後の写真が残ってないのにかなり悔いが残っていた。

    でも今回のトムソンメディカルは助産師さんもDrも優しくて、夫に「いまここの写真撮って!」とディレクションまでしてくれて🥺そもそも無痛でいろんな感覚を味わう余裕もあったし、たくさんの写真で思い出に残せて良かったです!

  • 陣痛&分娩中のドリル音
    これはもはや笑い話ですが思い出としてwシンガポールに在住されている方なら「あるある〜」と思っていただけると思うのですが、よくコンドとかで聞こえる上下左右の部屋の工事のドリル音。

    まさかの陣痛中(14時くらいだったかな)にドリル音が聞こえてきて、夫ともにびっくり。まぁすぐ終わるのかなと思っていたが終わる気配なく、ナースから耳栓を渡される。しばらくして「この部屋音が響くから、違うLDRに移動しよう」と言われてベッドのまま移動。めちゃくちゃ謝られた😂

    そうして違う部屋に移動して、たしかにここならあんまり音気にならないな〜と思ったの束の間、音が大きくなってくる(おーい!)
    一方でこのあたりから腰の痛みを感じ始めてて、「いきみはじめよう!」という段階だったから音を気にしてる余裕もなくなった。

    ただ産んだ後、麻酔でウトウトし始めたくらいからはやたら音が気になってきて「勘弁してくれ〜😂」という気持ちになったw
    でも看護師さんもすごく申し訳なさそうだったし、病院のカフェで使えるバウチャーもらえたし結果オーライ🙆‍

    赤ちゃん誕生の時の動画にもドリル音入っててウケるけど、これもシンガポール出産の思い出と言えよう〜

あとがき

以上、シンガポールで計画無痛分娩のレポ(@トムソンメディカル)でした。自分の思い出にも残したかったので、かなりディティールまで書いて長くなってしまった。

まとめをさらにまとめると、「無痛分娩は楽だし、出産のいろんな感覚を味わえる!でもやっぱりしんどいものはしんどい」という感じかな。(※もちろん人によると思います)

ずっと立ち会ってた夫からも「思ってたよりしんどそうだったね」と言われた。(※私よりさらに無痛分娩を過信してた可能性あり)
でも前回よりは出産にかかる時間も短く、全然楽でした。

一方でまた後編に書きますが、夫から見ても産後は前回の方がよっぽどしんどそうだったらしいし、自分もそう感じます。

出産翌日〜退院日の後編もまもなくアップするので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです🙌

▼後半もアップしました✍️


▲出産直前にリリースされたimase×ルセラの新曲。良すぎて分娩台の上でも聞いてた。今回の出産のメモリアルソングになりそう〜

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