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偏差値37からの高校受験 #30(完結編) 「中学3年2月 終りじゃなく始まり」

うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

そこから約二年。
長かったような長かったような長かったような。
この話もとうとう結末が決まりました。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。


前回は、第一志望の不合格に悲観し、やけくそ状態になったという話をしました。

息子が本当に気持ちを切り替えたのはその翌日のこと、それは思いがけない出来事でした。

学年主任の先生に第一志望の結果を聞かれ、不合格を伝えた時のこと
どうせ「英語しか勉強してなかったから当たり前だろ」とからかわれると思っていたのに、結果を聞いた先生が人目もはばからず号泣したそうです。

一年生の時から問題ばかり起こし、先生とは何度電話で話したことか、呼び出されて学校で会ったことか。
勉強に関しても学年最下位からの挑戦だったので先生なりに息子を心配してくれていたのでしょうか。

「三年後もこの学校にいるから、六大受かったら連絡してこい。ご飯連れていってやるから。」

と言われたそうです。
自分のことのように涙を流してくれた先生を見て「こんなに自分のことを思ってくれていたんだ。絶対に六大に入る」と決めたそうです。
今回の受験の反省を活かしてこれからは英語以外も勉強することにしたそうです。
やっとかい。


中学最後の期末試験で英語は辞書持ち込み可らしいのですが、「これは英検二級に受かった俺への学年主任の先生からの挑戦状だから、俺は辞書は使わないで最後に100点をとる!」と。

絶対に違うと思うよ。
使わなかったところで、誰も気づかないし無駄にかっこつけなくていいんだけど、、、勝手に盛り上がっています。

そして第二志望の結果が出ました。
併願合格を約束していただいたこともあり「合格」でした。息子は試験の手応えで合格を確信していたのと、「第一志望じゃないし」と伝えても反応無しでした。結局密かに併願合格をもらっていたことはまだ話していません。
私が勝手にしたことなので、話さなくていいかなと思っています。



三年前 コロナで三ヶ月の休校からスタートした中学校生活。勉強しない習慣だけが身に付き、ゲーム三昧な一年間となりました。

ニ年前 学年最下位になっても全く気にせず、無気力な息子をどうやって受験に向き合わせるか戦いの日々でした。

一年前 英語が伸びてきたので、他の教科も、、?と淡い期待を抱いてしまいました(笑)

そして今 想像とは違いましたが、なんとか入塾当初息子には難しいと言われた学校に入学することができました。

もっと良い方法や導き方があったのかもしれませんが、悩んで、もがいて、ぶつかって私たち親子が出した結果です。ドラマチックではありませんが、これが我が家のリアルです。

当初は段々成績が上がって、安心した気持ちで本番を迎えられることを想像していたので、最後まで想定外の連続でした。
受験を通して英語にだけ目覚めた息子、アルファベットを覚えることからスタートして英検二級に合格することになるとは、、、それに反して英語以外全く伸びないとは、、、誰が想像したでしょうか。

でも、英語だけでも伸びて良かった!
これが無かったとしたら、、、結末を想像すると震え上がってしまいます。
コロナ、戦争、地震、、、そんな中無事に受験できただけでありがたいことです。

息子の個性丸出しの結果となり、受験も十人十色だなと実感しました。
受験はゴールではなく、特に息子の場合やっとスタートに立ったのかなという感じです。
ここからどう進んでいくのか?考えると楽しみなような、怖いような、、
あとは本人に任せたいと思います。
大学を受験するとしても、高校受験ほどのフルサポートはしないと思うのでここで私の役目は一段落かなと考えています。

息子が本当に六大を目指すことになったら、、、その時はまたこっそり書きたいと思います。

ここまで長い間ありがとうございました。
いつもいつも温かいコメントをありがとうございました。
皆さんに励まされここまで来ることができました。
本当に感謝しています。

私たち親子の体験談が、これから受験に挑戦する人の参考になれば幸いです。

ならないか(笑)



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