脳?NO!

ここ最近、頭痛が気になっていた。ズキズキすることもあるし、ピリッと電流が走るように感じることもあるし、ぞわわわわわと、痺れるような時もある。今日は左のこめかみがチクッ、ピリッとした痛みが何回かあって、手、足、背中、目の周り、顔半分…と、ピリピリした痛みが広がっていった。

マジ?と思うと同時に、もう最後かなと思う。このままここで倒れたら、ムスメは学校、オットは会社で、発見されるのは半日後だ。脳梗塞で倒れて、発見が遅くなって半身不随になった人の話を先週聞いたばかりで、色々と不安になる。心臓がバクバク、手足に力が入らない。

3月に救急搬送された時は、お腹にハッキリとした痛みがあって、どんどん痛さが増していったから、救急車を呼んだ。でも、今回は違う。チリッ、ピリッと痛んだ後は、しばらく平気。今日じゃなくてもいいか?と思うと、またどこかがチリチリと痛む。やっぱりこれから病院に行ったほうがいいかな、と思うと痛みが治る。

結局、思い切って脳神経外科に行ってみた。MRIを撮ってもらい、先生の話を聞く。「あのね、二年前に撮ったMRIと比べてもね、脳には変化がないので、すぐに大きな病気にはならないと思う。血管も、破れそうなところはないし、大丈夫。」そうですかー。よかったー。と、思ったら、「でもね」と先生が言う。「寝てないでしょう?動きすぎでしょう?」と言いながら、メモ用紙にサラサラと絵を描いていく。「頭は横から見たら、こうなっています。首の骨は、こう。頭や顔の神経は、首のここと、ここから出ています。一方、こちらは背中側から見たところ。筋肉がこうなっていて」と、描き慣れているのか、すごく上手い。

「睡眠不足や、動きすぎると、筋肉が張ってきます。筋肉の張りが続くと、この神経が圧迫されて、ここが痛みます」と先生が説明してくれる症状は、全部「ビンゴ!」と言いたくなるほど、わたしの痛みと合致した。

「忙しくてバタバタしている時は、案外痛みは感じません。ほっと一息ついたり、今日は休み、という時になって、強い症状が出やすいです。」これまたぴしゃりと当てはまる。

「姿勢とか座り方とか、そういうことじゃないです。緊張と過労で、首から背中が張るんです。マッサージしても治りません」それ、わたしです。
「ちょっと動くと息切れして、胸のしめつけ感があるでしょう?」そうです。ちょっと動いただけで、ゼーハーいいます。「自律神経系がやられているからですね、そうなるんですよ」

脳溢血とか脳梗塞とかくも膜下出血とか、いろいろと考えてびびっていたが、「寝不足と動きすぎ」と聞いて、ホッとした。「本気で生活習慣を変えたほうがいいですよ。休みましょう」と言われて、無理かもなーと思いつつ、家路に着いた。とりあえず、治療すべきところが脳ではなくてよかった。先生が言うには、この先に待っているのは「鬱」である。

さ、寝よう寝よう。


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