八式太極拳

この数ヶ月で多くの新メンバーが加わり、大変嬉しく思っています。
これまでは初学者の最初の目標として楊式太極拳(85式)の第一段である1〜14式の習得を設定していましたが、感覚的には平均で半年から一年程を要する印象があります。

もう少し早くに習得の達成感を持っていただくことを考え、最初の目標をこの動画の「八式太極拳」に改めます。
これは第7式の搂膝拗步まで85式と順序は同じで、その次を十字手に変えた套路です。要は、第一段をさらに細かく区切ったようなものです。
覚える数が少し減った程度ですがわずかでも負荷が下がる方が取り組みやすいでしょうし、7式まではスペースをあまり必要としないため自宅で練習しやすい点でも優れています。
可能であれば各名称も覚えると、後々の課題達成にも役立つでしょう。

1式. 預備式(よびしき)
2式. 起勢(きせい)
3式. 攬雀尾(らんじゃくび)
  =左掤(ほう/ポン)、右掤、扌履(り/リー)、擠(せい/ジー)、按の5動作。
4式. 単鞭(たんべん)
5式. 堤手上勢(ていしゅじょうせい)
  =堤手と上勢(=扌履と擠)の3動作
6式. 白鶴亮翅(はっかくりょうし)
7式. 左摟膝拗步(ひだりろうしつようほ)
8式. 十字手(じゅうじて)

*当クラブの動作は故・川島師範によって日本古武道の要素も入ったもので、傅清泉老師と完全に同じ動作ではない点はご注意ください。


ある程度の熟練者も裏(=鏡動作)に取り組んでみると良いでしょう。表・裏のどちらでも動けると体の左右差の解消も早くなるはずです。
裏に取り組んだことがない方にとってもちょうど良い長さです。


<余談>
動画の傅清泉老師は楊式太極拳の創始者・楊露禅公の昆孫(玄孫の孫)なそうです。
撮影場所の盛岡は個人的に所縁のある土地なのですが、日本の地方にも訪れて広く伝えられていることに感慨深いものを覚えます。

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