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大人になること

何か、解決できない問題がある時、一度傍に置いて、考えないでおくと、案外時間が解決してくれたりする。

歳をとると、といっても私はまだ20歳。

一年一年、積み重なっていく分からないを常に心に抱えている。

大人になるって、この分からなくて一旦置いておいたものを、

時間が経つにつれて存在自体ごと忘れて、初めからなかったかのように生きていくことなのかなとかを考えている。

誰しも大人になりたくないと考えたことがあるだろう。

働きたくないとか、学生のままがいいとか、私はそう言うのもあるけれど、

私は大人という存在が怖かった。


いつか私も、この気持ち、憤り、悲しみを忘れてしまう、

私にとって、大人は何か大切なものを失くしてしまったまま生きている人に見えて、

私は私がそうなるのがとても怖かった。


高校生の頃と今の私を比べると、私はずいぶん成長した。

視野がだいぶ広くなったように思う。そこで、考えも変わる。

案外、大人になるのも悪くない。

大学生になって、大人に関わることが増えた今、一括りに大人とは言えないことを実感する。

そして、気づいたことがある。

大人は、全てを他人に見せない。

何かを心の奥に抱えているのかもしれない、でも見せる必要はないって考えている。

歳を重ねていく上でだんだん自分というものを知っていき、見せていい自分、隠しておきたい自分を誰もが持っているのではないだろうか。

そうやって、子供のままの自分を守っているのではないだろうか。

私が子供だからではなく、自分以外の人に自分とは何か、考えていることは何か、伝えることに意味がないことを彼らは知っていたのではないだろうか。

中には何も考えていない人がいたかもしれないけれど、そんなのは関係ない。

今、私は当時私が恐れていた大人の正体を知ってしまった気になっているが、。

紛れもない事実として、彼らは私の延長線にいたのだ。


これから私はどう生きていくのか。

傍に置いた課題をまた飽きる時が来るまでいじくり回したいと思う。











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