男がセーラームーンが好きだとそんなにおかしいのか?

まず、僕はセーラームーンが好きだ。

・セーラー服を戦闘服にして戦う独特性
・竹内直子先生の薄着姿のセーラー戦士を見る側の人たちに卑猥さを感じさせない美しい描き方
・20年以上も前からジェンダーレスの要素を持ち合わせたキャラクターを描いており、時代を先取っていたこと
・セーラームーンがもたらした経済効果がすごいこと
・漫画に性被害につながるエロ要素など含めなくても素晴らしい作品を生み出してくれると教えてくれたこと
など述べるといろいろ出てくるが、この辺にしておく。

毎度言われる「セーラームーン好きなんですね」に違和感を感じる

で、なんで題の通りのことを書こうかと思ったのかというと、毎回聞かれるからだ。

セーラームーンのネイルをしたときや、

セーラームーンの服を着た時は、

ほぼ高確率で聞かれる、「セーラームーン好きなんですね」と。
なんか、僕はとっても違和感を感じる。

多分、僕が女性だったら「セーラームーン好きなんですね」ってセリフは言われないのだろう。
おそらく、まだ世の中には「セーラームーンは女性が好きになるもの」というバイアスがあるのだろう。
しかし、僕は不思議でしかたない。
女性がNARUTOやONE PIECEなどの漫画が好きだと、いちいち『好きなんですね』と言われることは少ないのに、なんでこんなに男性がセーラームーンが好きなだけで「セーラームーンが好きなんですね」という質問をされないといけないのか。

本当に偏見がない人なんていないと感じる。
人に偏見がないなら僕は「セーラームーン好きなんですね」と言われることなんてないはずだ。

竹内直子先生に失礼ではないのか。
先ほども書いたのだが、セーラームーンにはジェンダーレスのキャラクター(セーラーウラヌス/天王はるか)がいて、ジェンダーレスが世の中に浸透する前から漫画で表現しているのに「男性だから」という理由だけで『セーラームーン好きなんですね』などと言ってしまうのは、竹内直子先生に対する冒涜にも値するだろう。

セーラーウラヌスが泣いてるぞ。

誰かが言わないと世の中は変わらない

今後は聞かれた時は、徹底的に言ってやろうと思う、「それ僕が女性だったらやるんですかね?」と。

嫌われたっていい。
仕事場だろうが、関係ない。
もちろん、喧嘩を売るというわけではなく、「やめてほしい」ということを伝える程度に努めるが。

微力ではあるが、性別によって苦しむ人を一人でも僕は減らしたいと思っているし、そもそも、自分がセーラームーン好きなだけで誰にもかけちゃいけない迷惑をかけてないのに、なぜ自分が不快な思いをしないといけないのかが分からない。

それをきっかけに、ジェンダーやフェミニズムに関心を持つ人が一人でも多く増えればとても嬉しい。

たとえ、それで自分が悪役と看做されてたとしても、世の中が少しでも良くなっていくのなら別に構わない。

それを見た名前も知らない誰かが、救われるなら幸いだ。

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