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夜のスマホは「別にOK」。睡眠学者に訊く医学的に正しい冬の快眠アドバイス

睡眠学者、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史教授に話を聞く2回目は、夜の長くなるこれからの時期、睡眠に悪い影響を与えると言われるスマートフォンやパソコンなどの光について、朝の太陽の光との比較から詳しく伺いました。

(第1回目はこちらから。主に朝の光の話です。)


北海道や東北は季節性うつ病が多い

村中:わたし暮らしてドイツのハンブルクでは今時期、とにかく朝が来るのが遅く、あっという間に夕方になるので、毎年のことですが、最近少しうつ気味です。

柳沢:サマータイムがあろうがなかろうが、北の方はそういうことになりますよね。季節性うつ病は高緯度地方で多いことが知られています。日本ですら東北、北海道で季節性うつが多いというのは、疫学的にはっきりしているんですよ。

村中:そうなんですね。朝が来るのが遅く、体内時計が乱れるからでしょうか。この辺りの論文ですよね。

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