離婚から立ち直るためにやった100のこと 12/100: キックボクシング

お勧めする。本当にキックボクシングを始めてよかった。なんならもっと早く始めてたらよかった。婚姻期間中に始めてたら、もしかしたら離婚も回避できてたかもしれない。

私は、1人でテント背負って山を縦走したり、海外にも1人で行く。1人でそんな風にふらふらしていると、本当に色んな人から怖くないのかって聞かれる。普通にめちゃくちゃ怖い。

それでも行かないより行く方がいい。私にとっては、一緒に行く人を探して見つからない時間に耐えるより、とっとと計画をたてて出発し、1人の恐怖に耐えることの方が簡単なのだ。

そんないつかのある日、アメトーークの格闘技芸人で強くなるにつれて不安がなくなっていったという話を聞いた。その時、私の抱える不安感を消すには、強くなればいいのかって納得した。

こういう得体の知れない不安感は曲者だ。自分がもっと強ければ、自信があれば、夫といる時に抱えていたお金に対する不安感も持たずに済んだだろうし、ケンカにもならなかっただろうなって今は思う。

話は変わって、旅行も行きまくっているとどこも似たり寄ったりで飽きてくる。そのため、途中から、私の海外旅行は体験が目的になった。メキシコにダイビング、インドにヨガ修行、ベトナムにサーフィン、スウェーデンに縦走。そうだ、次はタイにムエタイしに行こう。ってことで、キックボクシングを始めることにした。

まず、家の近所にはフィットネスジムかゴリゴリの格闘技ジムかの2択があった。どちらも体験に行った。フィットネスジムは週一、格闘技ジムは毎日行ける。フィットネスジムは、7割女の人。体験時にも可愛らしい女の人に声をかけてもらった。友達も出来そう。ただ、あんまり真面目にやってると引かれるだろうなと思った。一方で、格闘技ジムは女性が3人。私が4人め。

どうせやるなら強くなりたいのでごりごりの格闘技ジムにした。なにより安かったし。

ジムには、タトゥーごりごり勢が沢山いる。皆、無駄口もたたかず真面目に取り組んでいる。非常に勤勉である。スパーリングを間近で見てると迫力がある。痛そうで怖い。

何が気まずいってこのスパーリングが非常に気まずいのである。相手の人は、絶対に当てないようにやってくれる。体格差もあるので触れただけで吹っ飛ぶらしい。私には当てていいよって言ってくれる。

じゃあ、なんで気まずいかって、私が猫パンチで、コンビネーションなどわからんからである。わん、つー、ぱんちぱんち。わん、つー、ぱんちぱんち。ワンパターン。ワンパターンでやり過ごすには3分は思ってるよりも長い。

ジャブは右。ストレートは左。右か左すら混乱。打たれたら、パーミングとかっていって、パーで払うのだが、クロスで払うのか同じ側の手で払うのか。混乱。めちゃくちゃ真面目な顔してやってるけど、パンチがいっぱいくると、心の中は、きゃーーーーーーってなってる。なるべく真面目に、と思って顔には出さないようにしてるけど、ダメすぎて笑ってしまう。

強くなれるかは正直自信はないけど、それでも、ミットうちは楽しい。毎回毎回少しずつ上達している気配がある。右キックは安定してても、左キックはふらふら。それが次の回には左もフラフラしなくなってきた。言われたことを意識しながらやってると意識しなくてもできるようになってくる。

縄跳び3分2セット、サンドバッグ3分2セット、ミット打ち1ラウンド、キック付きを1ラウンドでもうヘロヘロ。ミット打ちでめちゃくちゃ追い詰められるのである。家からの往復の時間をいれて1時間から1時間半もあれば満足する。コスパが良い。

パンチもキックも腰から体を捻る必要がある。体幹もしっかりキープして体の軸がぶれないことが大切のようなのだ。これの何がいいって痩せマッチョ的なめちゃくちゃいい体になる。上半身、とくに腰回りは1ヶ月ですでに薄くなった。私は下半身がすっきりしてないタイプの人間なのだが、1年もやれば全てが細く引き締まりそう。

そしてアットホームなジムなので、1週間いかなかったら、こらぁなんで来ないの!って、笑って言ってくれる。控えめに言って最高である。

ちなみに元夫の顔を想定してなぐるのは、あんまりだった。なんか悪いなって気持ちになる。それに立ち直るには元夫のことを全く考えることのない時間を増やし、それが1日になり、1週間になり、1年になり…どんどん増えていくのがいいんだと思う。

なによりタイにムエタイを習いに行ける日が来るのを楽しみにしてる。向こうでは当たらないように、なんて配慮はないかもしれないし、ある程度、避けれるようになってから行きたい。痛いのは嫌である。あの頭につける飾りとムエタイパンツみたいなのを買ってくる…のだろうか。日本では要らんけど、タイでそれつけて1週間くらい修行するのは楽しそうだから、行って初日に買う…かな?

とにかくお勧め。今すぐどっかのジムにいくのだ。汗を流して眠った方がいい。寝れないのが辛い。考えるのを止めることが出来ないのが辛い。だから、疲れ果ててベットで泥のように眠るのが1番良い。

なお、リビングでソファにでも座ろうものなら、立ち上がってお風呂に入るのが大変になる。帰ったら、即風呂に行くんだ。そしてよく眠るのである。

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