フェイボさんとわたしの、これまで。〈FDCプロジェクト〉
みなさんこんにちは。
リコと申します。富山育ちで現在は都内の高校に通う高校3年生です。
「Favour’s Dream Collection」というプロジェクトを始めて1年以上が経ちます。
この、わたしの家族とナイジェリア人女性で始めた小さなプロジェクトを、想像を超えるたくさんの方々に周知していただき、たくさんのご支援・ご声援をいただいています。本当にありがとうございます。
この機会にこれまでの経緯と現在地、そしてこれからの展望をまとめたいと思います。
note.執筆はあまり慣れていませんがお付き合いいただけると嬉しいです。(o^^o)
FDCプロジェクトってなに?
FDCとはFavour’s Dream Collectionの略。
何年間もアフリカの日本人宅でハウスキーパーとして働くフェイボさんという女性の夢である「日本に行くこと」を叶えるために、裁縫好きの彼女がアフリカの色鮮やかな布で作った小物を日本で売って、それを来日資金にしよう!というものです。
だからDream Collection です。
ポーチ・エコバック・1マイルバック・
ミニバックをメインに販売しています。
(詳しくは下のInstagramにて
お問い合わせください。)
身につけるだけで気持ちがワクワクするような、素敵な柄がたくさんあります!
アフリカのローカルな市場で布を買い、フェイボさんが(一般的な家庭用の)ミシンで縫います。
フェイボさんってどんな人?
フェイボさんは、陽気なナイジェリア人女性です。
わたくし、リコの父がアフリカ勤務をしていて、父・母・妹の3人がアフリカに暮らしています。
フェイボさんは現在は我が家のハウスキーパー。真面目で一生懸命でキュートなフェイボのことがうちの家族はみんな大好きです。😊
8年ほど前から(父のもとで働く前も)日本人宅で働いており、今では日本食もかなりの腕前です。
わたしのお気に入り。酢豚…!
フェイボさんが小さい頃に彼女の父は蒸発、さらに母は違う男と家を出て行く…?!という経験があり、これまで兄弟と協力して暮らしてきたよう。なかなか波乱万丈な人生です。
10歳の頃からあるナイジェリア人の家でハウスキーパーとして働いていました。ここでもなかなか辛い思いをしたそう。
ある日、フェイボさんがアイロンがけを失敗して主人の服を焼いてしまった際、「お前にも同じ思いさせてやる」と言って腕をアイロンで焼かれ火傷を負わされたそうです。
いくら雇う側・雇われる側という立場でも絶対に許せないな。
色々あったけど、今は毎日楽しそうに働いています。まあ今も色々あるけど、全部笑いながら楽しそうに話してくれます。小さいことでは悩まない、辛いことがあってもそのうち忘れて
また鼻唄歌いながらの仕事に戻ります(笑)
フェイボさん(右)と双子の妹(左)
そして、、、
遅らせながら自己紹介させていただきます。
リコです。17歳です。
生まれも育ちも富山。家族がアフリカにいるので現在は都内の高校に通い、寮生活をしています。(2020年現在)
妹とは違い、海外に住んだ経験はありません。
でも昔から外国と日本を繋ぐことには興味があり、日々自分にできることを模索しています。
15歳の夏休みに父の家に遊びに行った際、フェイボさんと仲良くなりました!
日中は(治安の問題上) 出歩けないので遊びに行けない…!
ということで1日フェイボさんと遊び、日本人の口にも合う美味しいご飯を作ってもらい、たまにマーケットにお買い物に。
そしてやってみたかった編み込み!
せっかくなので2回やってもらいました。
ちなみに、シャンプーはこのままします。
わたしは3日目で耐久できず解きました〜
—————
わたしにとっては
国籍も文化も境遇もなにもかも違うけど、
少し言葉が通じて、笑い合えて、心のどこかで分かり合える
そんな友達はフェイボさんが初めて。
彼女やその周りの状況を分かった気になるのはいやだけど、すごく世界が広がったし単純にただただ楽しかった。
そして、そんなフェイボさんの夢が
「いつか日本に行くこと」と聞きます。
これまで関わった日本人はみんないい人ばかりだったし、どんな場所か想像もつかないけど天国みたいなイメージらしい。
しかしここでわたしの夏休みも終盤、日本に帰ることになります。
帰国前、最後に撮った写真。
うさぎになれるというSNOWの技術に驚くフェイボさんでした。
いくら家族が居るとはいえアフリカはなかなか行ける場所ではないし、本気で彼女と会えるのはこれが最後だと思ったので涙が止まりませんでした。2人で泣きました。
というか今、この日を思い出しても涙が出ます。
帰国後、フェイボさんとわたしの母が試作として作ったアフリカ布のポーチを知り合いにあげてみたらところ、かなり好評!
“これを日本で売ったお金でフェイボさんを日本に呼ぼうよ!!!”
もしかしたらわたしの両親が全部お金出して日本旅行をプレゼント、というのもできないことはないかも。でもフェイボさん自身が自分で作ったお金で夢を叶えることに意味があります。
わたしも日本で売るために協力しよう。
テレビ電話でフェイボさんと妹と母と話しました。
ちょうどその頃、同じくアフリカに遊びに行ったとき、わたしによくしてくれた我が家のドライバーが急死しました。
原因不明のまま、幼い子どもたちを遺して…。
医療も社会保障も整っていない国で、彼らの生活を一生支えていくことは難しいけれど
小さな夢なら叶えてあげられるんじゃないか。
我が家がフェイボさんと関われるうちに日本によびたい!!
そう思うようになります。強く。
電話で来日に向けて頑張ることを決めた日の
フェイボさんに日本を見せられるかも?!
もう一生会えないと思っていたけど再会できるかも?!
という胸の高まりを今でも鮮明覚えています。
ちなみに2019年の1月1日の話です。
こうして、Favour’s Dream Collection というプロジェクトが始まります。
ということで、はじまりはじまり!です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ここからもっともっと色々あるのです😂
当初の来日目標は2019年冬でしたが、そう、未だに叶っておりません…
いつしかフェイボさんの夢はわたしの夢、そして我が家の夢になっています。
まだまだ諦めません。
そして、Instagram をやっておりますので興味のある方はぜひフォローお願いします!:)💛
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Instagram. @favour_san_
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