最近の記事

#1 ままならない心身と初めての長期留学

地元のメディアさんから留学記の連載の声がかかっているのだが、その前にこの上なく個人的な、出発前に心身が壊れた話、そのまま留学は始まった話、そのせいで立ち上げが数倍大変だった話、 でもそのおかげで出会えた人、ことばがあった話。 この話を書かずして、留学の他のことを書けないと思った。 「自律神経失調症」と診断され、体調が悪いときに「治った話」が欲しくてネットの海を眺めていたが、ほとんど無意味なもので、「治らない」とか「そのまま悪化して鬱になる」とかそういうことばで溢れていた。

    • 誰よりも愛した4年強の寮生活を振り返って

      本日正式に大学の寮を退寮しました。涙と言葉が溢れるので、せめて言葉のほうだけでもセーブするよ。書くことで気持ちを整理したいとも思ってるよ。まずはここ1年強、長い時間を一緒に過ごしてくれた友人たちに1番の感謝を。本当にありがとう。 15歳で同じ敷地内の高校の寮に入ってから4年強いろんなことがあったけれど、毎日を心に刻みつけておきたいような、平凡な日々のようでいてダイヤモンドみたいな時間でした。 時代 コロナで寮生活そのものが「リスク」になっている上に、個人化が進んで誰かと

      • 社会学と出会ってしまった2020年

        怒涛の2020年。社会が変わるとき、人と直接会うことを制限されるなかでどんな本を読み、どんなことを考えていたのかまとめる! と思ったけど書いてたら社会学めっちゃおもろいやん! って話になったので、タイトルこうしました。 ①社会学に出会う 岸政彦『断片的なものの社会学』一昨年、たまたま図書室で見かけた岸政彦先生の著作『断片的なものの社会学』を読み直した。「これ、ヤバすぎる」。稲妻の一撃…じゃないけど、世の中にはこんな言葉をつづってくれる大人がいることに、自分の中にずっとあった

        • 5/10. 母の日に考えた“家族”と“想像する”こと。

          こんばんは。ぼりこです。ふと思い立ってばんばんキーボードたたき始めました。深夜1時です。 「母の日」さっそくですが、先日、「母の日」ありましたよね。皆さんはなにか特別なことありましたか。私の母は、その母と義母に毎年お花を贈るのが恒例になっていて、いいなあ、私も稼げるようになったらなんかしたいな~なんて漠然と考えていました。 でも当日、Instagramにどんどん流れてくる「お母さんいつもありがとう。大好き!」みたいなストーリーの投稿には少し違和感がありました。昔の写真なり

        #1 ままならない心身と初めての長期留学

          フェイボさんとわたしの、これまで。〈FDCプロジェクト〉

          みなさんこんにちは。 リコと申します。富山育ちで現在は都内の高校に通う高校3年生です。 「Favour’s Dream Collection」というプロジェクトを始めて1年以上が経ちます。 この、わたしの家族とナイジェリア人女性で始めた小さなプロジェクトを、想像を超えるたくさんの方々に周知していただき、たくさんのご支援・ご声援をいただいています。本当にありがとうございます。 この機会にこれまでの経緯と現在地、そしてこれからの展望をまとめたいと思います。 note.執

          フェイボさんとわたしの、これまで。〈FDCプロジェクト〉

          南アフリカ滞在記〜その光と影〜

          タウンシップ(黒人居住区)。ケープタウンには未だ街のいたる所にある。 この夏、家族旅行でアフリカ大陸最南端に位置する南アフリカ共和国🇿🇦を訪れた。 父の仕事の影響で家族が別のアフリカの国に住んでいることや、単純に観光地としての魅力に惹かれ渡航が決まった。 また私が小学生の時、祖父に「ネルソン・マンデラ 自由へのたたかい」という本をプレゼントされたことをきっかけにこの国の歴史に興味を持ち始めた。 滞在は7月18日から23日と決して長くはなかったが、喜望峰やサ

          南アフリカ滞在記〜その光と影〜