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やっぱり撮影現場が好きだ。

この気持ちを忘れないために記しておく。

3/12(木)〜3/13(金)にかけてとある撮影現場がありました。
今週は他にも割と規模感の大きい現場が2本あり、
一週間のうちに3箇所いろんな現場にて声を荒げてカチンコを切ってきました。笑

いやー、やっぱり自分現場好きなんだ。

一つの映像が作られる裏で多くの人が関わり、
なんてことない場所がモニター越しに見ると、あら不思議。
とっても特別な瞬間になるんです。

撮影部照明部、美術部、スタイリストヘアメイク、制作部その他いろいろな方の尽力があって一つの現場が出来上がる。

前にも言ったと思いますが、撮影の現場って文化祭みたいなもんなんですよ。

僕は高校の時、軽音楽部で文化祭を作ってきて楽しかったっていう印象があって、
やっぱりこうお祭り騒ぎみたいのは好きなんです。(まぁ現場はそんな和気藹々とはしてないけど。)

この瞬間に携われていることが幸せなんだなと改めて感じています。

規模感の大きい(総スタッフ30人超)現場では制作としてカメラ前か助監督で入ることが最近は多い僕ですが、

プロフェッショナルの方々がスムーズに撮影を遂行できるように
段取りをする、これが僕の仕事です。

「ご本人を入れて一度動き見ます!」

「各所スタンバイください!」

「諸々整いましたら回していきます!」

「本番!よーいスタートッ(カチン)」


大御所監督やカメラマンにも屈せず声を出し、現場を回す。
時々怒られることもあるけど、めげない。

本当に、ピリつく瞬間もいっぱいある。
香盤が押すに押して陽が昇り始めたときの、それでも撮影を終わらせなくてはならないという瀬戸際で合理的な判断を求められたりもする。

飯持ってきてもらえます?
そんなの自分でやれ!と思いながらも、持っていく。

何か不備があると一番最初に怒られる。

そう、制作や助監督は大変な仕事なんです。

でも、それでも僕は現場がやっぱり好きだなと。なぜか。


僕(が勝手に呼んでいる)の助監督の師匠は制作・助監督は「サービス業」だと言っていました。

各所が最高のパフォーマンスをあげられるよう、調整し指揮をあげていく。
全体を把握する力と仕切る胆力が試される。
もちろんお菓子の準備をしたりゴミ捨てをしたり、雑用が多いのも事実。
でもスーパー制作は、ただの小間使いじゃない。
それは撮影部照明部の技術のそれと同じように、修練を積むことで得られる特殊な技術なのです。
制作・助監督がいなければ現場は回りません。

制作や助監督は、裏方の裏方なのです。

確かに華のある仕事ではないかもしれないけど、
この映像を作るためにしっかりと貢献している実感を得られている。
だから胸を張って好きだと言えるんだと思います。

プロデューサーになるための登竜門だと捉えられがちな制作だけども、
もっと誇りを持って仕事をして欲しい。
そういう人がもっと増えてくれたらいいなと思った夜でした。





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