お寺の楽しみ方 (正徳寺寺報 第30号)

お寺の楽しみ方

 正徳寺にお参りに参られる他のお寺の門徒さんから、「こちらのお寺はお参りの方が多いですね」と驚かれることがあります。駅から近く、また商店街の真ん中でお買い物やお食事ができるお店が周りにあるのでお参りしやすいからでしょうか。

 でも中には、お寺の楽しみ方やつきあい方がわからないという方もいらっしゃいます。今回は、そうした方にほかのご門徒さんがどのように楽しまれているかご紹介したいと思います。

「入門編」

 一番多くいらっしゃるのが、散歩やお出かけのきっかけとしてお参りにいらっしゃる方です。

 毎月ご親族の月命日やご自身の休日に、お参りにいらっしゃられ。帰りに買物をして帰られたり、ご親族とお寺で待ち合わせをしてお参りの帰りにお茶をして帰られる方が多くいらっしゃいます。

 中には、自転車やオートバイの目的地として遠くからいらっしゃる方も。

 たまのお休みに、散歩がてらお参りにいらして気持ちよく過ごされてはいかがでしょうか。

「中級編」

 昔からお寺は「(人生の)背負うた荷物を下ろす場所」として親しまれてきました。

 お参りにいらした際に、寺の坊守(住職の配偶者)とお話ししたり。愚痴をこぼされて、すっきりして帰られる方がいらっしゃいます。別にお寺だからと説教されることはありません。普段のお仕事や生活のお付き合いとは別のところで、少しこぼして荷物を下ろしていかれてはいかがでしょうか。

 また、話すのが苦手な方は、お一人で本堂にお参りされる方もいらっしゃいます。おっしゃっていただければ、いつでもお参りできますのでお声をおかけください。広い本堂で仏さまに見守られながらゆっくりしたり、お参りしたり。ここだけの話ですが、お堂で寝っころがるととても気持ちがいいものです。ぜひ、一度お参りください。

「上級編」

 最近、仏教や仏像に興味をもたれる方も多くいらっしゃいます。色々なお寺をまわられて、なぜお寺ごとに仏像のかたちが違うのか不思議に思われたり。また、近頃はテレビの番組で多く仏教のことが取り扱われ、いろいろ興味をもたれている方がいらっしゃいます。

 正徳寺では、毎月最終土曜日の午後3時から「声明会(しょうみょうかい)」というお経の練習会がございます。練習の後には、普段から疑問に思っていることをぶつけられる質疑応答や、お経の内容のお話がございます。ぜひ一度遊びにいらしてください。

 また、都内ではたくさんのイベントや勉強会も開かれています。お寺の玄関にチラシがありますし、またお寺のフェイスブックやツイッターでも随時ご案内をしております。是非のぞいてみてください。

 いかがでしたでしょうか。

お寺の楽しみ方やつきあい方は、本当に人それぞれです。ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけられてみてください。お寺は365日朝7時から夕方5時まで(お盆は7時まで)開いております。安心してお参りください。お待ちしております。


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