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招かれざる客 【ぼやき話】

( ※ この記事には虫の画像が含まれます。)

 
 猫と一緒に暮らすようになって初めての夏が終わりました。


 「猫」ではなくて、「猫さま」とお呼びしたい。


 猫さまが家に居るおかげで、家の中で虫に遭遇する機会がとんと減りました。


 猫と暮らすと家から虫がいなくなるという噂は耳にしていたのですが、これほどとは、と喜んでいます。


 愛猫クロくん、小さい蜘蛛や小さい蛾はもちろんのこと、蚊を両前足でパシッとうまく捕まえてくれたときもあります。


 イニシャルGが出たときもやっつけてくれました。


 4、5cmぐらいの大きめなムカデが出たときも、クロくんの華麗な猫パンチで仕留めてくれました。


 どうしても虫が大の苦手な私にとってはもう、猫さま、猫さまさま、ありがたやありがたや、です。


 しかし、すべてがすべてうまくいくとは限らないのがやはり世の常なのでしょうか。


 クロくんにも苦手な相手がいました。


 それは、カメムシ。


 洗濯物にくっついて家の中に入ってきちゃったカメムシを見つけたクロくんは、いつもどおり果敢に攻めていきました。


 それを見ていた私の心には、クロくんがカメムシを捕ってくれるという期待と同時に、一抹の不安がよぎりました。


 この嫌な予感は残念ながら的中。


 カメムシ、別称へこき虫。


 カメムシと戦っていたクロくんが突然、「ウニ゛ャウ! ウニ゛ャウ!」と聞いたことのない声で鳴きながら走り出し、そして、カメムシのとまっている壁をバンバンと両方の前足で叩き始めたのです。


 どうやらカメムシに反撃されたご様子。


 大変なご立腹で、走るはしる。壁をバンバン叩くたたく。


 怒っちゃっておこっちゃって、鼻息フンフン。


 「ウニ゛ャウ! ウニ゛ャウ!」


 そんな鳴き方もするんだ、かわい ♡ 


 怒っているところを「かわい ♡ 」とか言ってはいけません。


 クロくんがカメムシめに屁をこかれたのです。ここは私が心を奮い立たせて戦わねばなりません。


 「よくも私の大事なクロくんにやってくれたなー! 生きて帰れると思うなよー!」

 静かに捕獲しました。


 ペットボトルを切ったものを使って捕まえて、生きたまま外へ出します。


 こうすれば苦手な虫に触らなくて済むし、殺虫剤やティッシュ等を使わなくて済むし、虫は生きて外に出られるし、双方にとって良い方法じゃないかなと。ただ、Gとか蚊とか、俊敏な虫にこの方法は使えません。


 なんとなく今年はカメムシをよく見掛ける気がすると思ってネットで検索してみたら、農林水産省から「カメムシ注意報」というのが出ていました。これは農家さん向けの注意報ですが、カメムシ、わいてるそうです。その背景には地球温暖化の影響があるのだとか。なんだか恐ろしい。背中に嫌な寒気が走ります。

またいた。。


寝てリセット

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