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今こそ紙芝居/伝統的なストーリーテリングがもたらす新たな価値と仕組みづくり


こどもの日


朝の隅田川のウォーキング中に紙芝居の練習をしている御婦人と出会いました。
2本の紙芝居を視聴させていただき、さまざまなディスカッションの大きな発見がありました。
こどもの日らしい出会いと発見
それを少しご紹介いたします。

こどもの日
日本の国民の祝日の一つで、毎年5月5日に祝われます。この日はもともと「端午の節句」として知られていて、古来より中国から伝わった節句文化が根付いています。端午の節句は、邪気を払い健やかな成長を願う日として、特に男児の健康と将来の成功を祈る行事として重んじられてきました。

1948年に「こどもの日」として国民の祝日に制定され、すべての子どもの幸福と個性を尊重し、母親を祝う意味合いも込められています。この日は家族が一緒に過ごし、子どもの成長を祝う文化的な行事が行われます。

伝統的には、家の外に鯉のぼり(カープストリーマー)を飾り、子どもが逆境を乗り越えて成長していく様子を象徴します。家の中では、兜や武者人形を飾って子どもの強い精神を願う風習があります。また、ちまきや柏餅など特定の食べ物を食べる習慣もあります。

今日では、性別に関わらず全ての子どもの幸せを願う日として、また家族が集まり楽しむ機会として、広く国民に親しまれています。

投稿者調べ

紙芝居とは?

紙芝居は、1930年代の日本で発展したストーリーテリングの形式です。もともとは子供たちを対象に安価な娯楽として広まり、ストリートパフォーマンスの一形態として親しまれました。紙芝居師は色鮮やかな絵を手作りし、木製の舞台(紙芝居台)に挿入しながら物語を朗読し、場面転換を効果的に演出します。物語の内容は、昔話、歴史物語、現代の教訓話など多岐にわたります。

第二次世界大戦後、紙芝居は戦後の困難な時期に子どもたちに夢や希望を与える手段としてさらに普及しました。経済が成長するにつれて、紙芝居は教育ツールとしても用いられるようになり、学校や公共の場での教育活動に役立てられました。

現代では、デジタルメディアに取って代わられた形もありますが、紙芝居は日本の文化や伝統を伝える貴重な手段として、また地域コミュニティや教育の場で価値を見直されつつあります。高齢者が若者に文化的伝承を行う場として、また異世代間交流の促進ツールとしても注目されています。

投稿者調べ


隅田川の橋の袂で紙芝居を練習する御婦人



日本の伝統的なストーリーテリングの形式で、絵を使って物語を語る一種のパフォーマンスです。このシンプルでありながら魅力的な方法が、高齢者にとってどのようにして生きがいと健康の源泉になり得るのか、今回はその価値を再評価します。

紙芝居とウエルエイジング


高齢者の生活における新たな役割
紙芝居を通じて高齢者は新たな役割を見出します。活動的な参加が可能となることで、彼らはコミュニティ内での自己効力感を高め、社会的な孤立感を減少させることができます。

健康への積極的貢献



紙芝居の朗読は、言語能力や記憶力を含む認知機能の維持に寄与します。また、定期的な社交活動は精神的健康を保つのに重要な要素とされており、高齢者の生活の質を向上させます。
声を出すことは嚥下機能維持にも役立つことが分かっています。
また私たちは非薬物療法の認知症ケア「学習療法」の仕組みの中で記憶にあるものがたりを声に出して読むことが脳を活性化させる活動も行ってきました。
紙芝居を朗読することが様々なウエルエイジングの実学に結び着くこと、これは再発見となりました。

地域社会との結びつきの強化


紙芝居は、異世代間の交流の場を提供し、地域社会の結束を強化します。特に子どもたちと高齢者との間で行われるこの活動は、相互理解と尊敬の気持ちを育む絶好の機会です。

紙芝居の社会的価値
文化的遺産の伝承


紙芝居は日本の豊かな文化的遺産の一部であり、この活動を通じて古い物語や伝統が次世代に伝えられます。これは文化的アイデンティティの保存にも寄与します。


伝統文化の継承

教育ツールとしての活用


創造性を育む紙芝居


教育の現場では、紙芝居が効果的な教材として再認識されています。ものがたりを通じて教育的なメッセージを伝えることができ、特に幼児教育においてその視覚的なアプローチが有効です。
病気や介護で動くことが難しくなった高齢者のレクリエーション、生きる意欲作り支援にもつながります。

コミュニティイベントの活性化


紙芝居はコミュニティイベントの一環として取り入れられることが多く、地域全体の活動に活気を与えます。年に一度の祭事や地域の集まりで紙芝居を披露することは、参加者にとって特別な体験となり得ます。

これから/紙芝居の未来への期待


今こそ、紙芝居を見直し、それを通じて高齢者が活躍できる舞台を提供する時です。
この伝統的な形式が現代においても大いに活用され、多くの人々に愛される文化的活動であることを忘れてはなりません。高齢者だけでなく、私たち一人ひとりが紙芝居から学び、感じ、共有することができる豊かな資源です。

私にもできそうでうね。
ウエル・エイジング・センターへの応用を考えます。


【Podcast】今こそ紙芝居



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