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マッチングアプリ体験談:13~15人目


13人目:老犬と暮らす男


仕事:
デザイナー
年代:
40代後半(年上)
アプリ:
東カレ

待ち合わせ場所は犬連れOKのカフェ。
彼は大きなベビーカーに老犬を乗せてやって来た。

写真より20歳くらい老けた見た目だったので、ぎょっとしてしまう私。猫背でヨボヨボ。伸びっぱなしの白髪も写真と全然違う。でも、優しい笑い方をするからきっと良い人だ。色素の薄い瞳もきれい。

話してみて感じたのは、三つ。

・気にしすぎな性格
・相手に合わせすぎて本音が見えない
・自信がない

よく言えば優しい人だけど、頼りないとも言える。自己紹介文やメッセージの言葉尻りからは自信満々な印象を受けていたんだけど、まるで正反対だ。

食事中にずっと犬の世話をしなきゃいけないこともあり、彼自身のことを質問しても、すぐに犬の話題にすり替えられてしまった。「夜にお手洗いに起きるから大変なんですよ」とか「ドッグフードよりキャベツが好きなんだよね」とか。

既視感があった。子連れの友人とランチをしながら恋愛話をしているときに、子供がぐずり出し、いつの間にか子育ての話題にすり替わってしまったときの気持ちと似てる。まだ話したかったのにな…っていう消化不良な感覚。

結局、始終オドオドしていた彼には魅力を感じなかった。
それに、この人と付き合うと老犬の介護がついてくる。どこへ行くにも必ず連れていかないといけない。それは私の望む人生ではない。

犬の話ばっかやーーーーーん!


帰りは家の近くまでスポーツカーで送ってくれると言う。断ったけど、半ば押し切られる形で車に乗り込んだ。18kgもある老犬を膝にかかえて。家の少し手前で下ろしてもらい、お礼LINEをして終わった。

今回、私には動物を飼うという選択肢がないことに気づけた。何匹もの犬に囲まれて育ったので動物は大好きだけど、家が汚れるし旅行にも行けなくなるから飼育はしたくない。これ以来、動物を飼っている人をなるべく避けるようになった。

14人目:相手に求めすぎな男


仕事:医者
年代:
40代前半(年上)
アプリ:
with

「メッセージが苦手なので、すぐに会いたいです」と言われた。医者には変人が多いという偏見があるので慎重になりたくて、まずは電話を提案した。

で、電話してみたんだけどさ。
私に求めるものが独特すぎ!!!

・漫画好きはOKだけど、オタク臭い漫画はNG
・毎日、白いワンピースを着てほしい
・BMIは22以内に留めてほしい

こっわ!!!
うん、やっぱり医者には変わり者が多い。

私は王道漫画より『魔法少女サイト』や『まどか☆マギカ』みたいに闇深い漫画が好きなので、あなたの期待にはお応えできない。白ワンピも私のキャラじゃない。体型維持はがんばれるけど。

そう伝えたら、イメージと違ってがっかりしたと言われた。

確かに、私は見た目と趣味嗜好のギャップがあると思う。見た目は女性らしさがあるが、言動は大胆で姐御肌。だから「なんか違った」と期待外れ感を滲み出されることはよくある。そして言われるのだ。「〇〇が好きそうな雰囲気があったのに…^^;」と。

露骨に予想外って顔をされちゃう


ねぇ、私が裏切ったかのような言い方はやめて。あなたが勝手に期待したのだから「〇〇が好きであってほしかったのに」が正しい表現だと思う。しかも、どれも自己紹介文に趣味として書いてあることなのに。

私も男性に趣味にしてほしくないものはあるけど(何となく、ゴルフとサーフフィン)、相手の趣味が自分の好みと違ったとしても「へー、そうなんですね」と思うだけ。趣味嗜好もひっくるめて相手を受け入れらないなら、自分が立ち去るだけだ。

がっかりしたという割に、医者の彼は私に会いたがった。
もちろん、お断りした。

15人目:ノリが合った男


仕事:IT系
年代:
30代前半(年下)
アプリ:
Omiai

通話履歴が6回もあるのに(!?)、どんな人で何を話したのか何も思い出せない。

・ノリが合ったこと
・軽いようで意外と真面目だったこと
・韓国料理屋で一緒にチャミフルを飲んだこと
・その時、隣の席にいるアプリ初対面の男女の会話に耳ダンボしたこと(超マウント男だった)

だけは覚えているんだけどね。
気が付いたときには、連絡先も消してしまっていた。

りん