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【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』34

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『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』目次マインドマップ

読書メモ

第2章 10のリサーチ技法②『情報をつくる編』

  • ソーシャルリスニング

    • テクニック:ツール任せではなく、ローデータを引き抜く

      • ツールは高機能になっているが、深い分析をするためにはローデータが必要(標準機能では力不足)

      • ローデータ入手時にはノイズ除去にも注意を払う
        →「RT(リツート)」や「BOT」などの除外ワードを適切に設定する

    • テクニック:属性データの振り付けがインサイト導出の肝

      • コメント1件1件に対して、分析用属性データを付与する

      • 例:購買行動を分析したい場合(p.111図表13)

        • 購入者

        • 商品とのコンタクトポイント

        • 価格に対する態度

        • 商品に対する評価

      • 地道で骨の折れる作業だが、インサイト導出のためには極めて重要な作業

      • この工程には嬉しい副産物がある
        →想定していなかった「意外なキーワードの発見」

    • テクニック:付与した属性データを可視化する

      • 例:商品別の消費者の評価(図表3-11)

      • 実際のソーシャルリスニングは、以下の流れになっている

        1. 検証したい仮説がある

        2. そのために必要な分析軸の定義と属性データの付与を行う

        3. その上で分析軸を組み合わせて気づきをえる

感想

コメントに属性データを付与するとは、なんとも骨の折れそうな仕事です。コーパスのタグ付けと似ているかもしれません。コーパスでは品詞などの情報をタグとして付与することがあります。

ローデータに属性データを付与するのは、『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』の文章を読む限りにおいては、手作業でやっているように感じました。

英語のコーパスでは、私が勉強した2000年代前半でさえ、自動でタグ付けできると言われていました。日本語コーパスでは事情が違うのかもしれませんが、AIをトレーニングすれば、うまくタグ付けしてくれそうな気がします。それと同様に、ソーシャルリスニングでの属性データ付与は、AIを利用すれば何とかできるかもしれません。

コンピュータのおかげで、大量のデータを分析できるようになりました。AIは、さらに精度の高い自動化を加速させています。ソーシャルリスニングのローデータや言語のコーパスなど、データ分析のあり方を、AIはずいぶんと変容させていくのではないかと思います。

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