【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』16
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読書メモ
第3章 見えない世界を観る ― マインドアイの系譜
「発見」にとらわれない見方が「発見」を導いた
アレキサンダー・フレミング
ペニシリンの発見
ブドウ球菌の周りにカビが生えていたが、隣接する部分には、菌が増殖していなかった
他の研究者は、目的と関係のない情報を排除してしまっていた
フレミングは、すべての視覚的刺激を受け入れた
AIの眼はいまだに「サルと人間」を見分けられない
観察の強み
AIに代替されづらい
自分でコントロールできる
マインドアイの機能を高める
さらにAIが発達するとして、自分の眼で「観察」する意味がどこまであるのか?
人間の眼は、脳と密接に連携する知覚のメカニズムがあり、複雑かつ洗練されている
人間の「見る」は、ほとんどが脳のクリエーションである(=実際には脳がつくったイメージを見ている)
人間の視覚システムは、無限のイメージを創造的に知覚できる(=AIが人間の眼を簡単には模倣できない理由)
感想
これまでの事例は、「知覚」がうまく活用された事例ばかりですが、逆に、質の悪い知覚が偏見を増幅させた、ということはなかったのか、という疑問を持ちました。
人間の「見る」が、脳のクリエーションであり、無限にイメージを創造的に知覚ができるのなら、偏見なども無限に知覚できるのではないかと思ってしまいました。
その辺りはどうなのでしょうか?、気になるところです。
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