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7年振りの再会で…

「えぇ!もう7年も経ったの?」私は心から驚いていた。
旧友たちとの再会。最後に会ったのは7年も前だったということ今知ったのだ。

先日、高校時代を共に過ごした友人たちと集まる機会があった。
私の高校時代はこの友人たちとの思い出でいっぱいで、あとは思い出しても、もう痛くないような大恋愛を少々したくらいだ。

とにかく毎日一緒に過ごして思い出話をしたら必ず皆で大笑いをしてしまう、そんな大切な友人たちだ。
大切なものほど、いつもは気にかけていない、なんてことも多いと思う。
そう、私にとってこの友人たちはそんな感じ。

大切な存在であることは確かなのに、私はこの友人たちとほとんど会うことはない。

テーブルを囲む7人の友人たちはどの人もとても個性豊かで、一人一人のことを話すと改めておもしろみのある人だなと実感する。
大好きで心地よくて、自分の偽りない青春時代を一緒に過ごした、ある種もう作ることのできないであろうかけがえのない関係。

でも私はいつもこの友人たちと会うことはないのだ。

7人の友人の中にはパートナーのことを相談するために連絡をしたり、誕生日のお祝いで少しお茶をした人もいる。だから全員と7年も会っていないわけではない。

それでも7年も会っていなくても、久しぶりに会って開口一番「いつ振りだっけ?」と話を始められるのだからほんとにおもしろい。

あちらも、ずっと会っていなかったことや私の指に指輪があること、少し体のラインが大振りになったことも気に留めていない様子だった。そのあとに他の友たちと合流しても、やっぱりおもしろかった。

さすがに久し振り過ぎて、多少緊張もしていたが、二言三言言葉を交わしたら、そんな心配はあっという間に消え去り、ありのままの私でお菓子をつまみながらお茶をごくごく飲み、「え!別れたの?今の彼はどんな感じ?」と気の抜けたような表情で尋ねていた。

一人一人ライフスタイルやステージというものの変化があり、話す内容も出会ったころとはまるで違う。

けれど、青春時代に一緒に過ごした時間が、15年後のこのあたたかくかけがえのない時間へと続いてたことは確かで、そこに多少の(7年くらい)の空白があったとしても、それぞれの人生の中で時々交わることができたら、それはとても幸せで尊いものなんだ、私はそんな人生でいいのと、今の自分の幸せの価値観を再認識することができた。

大切なものほど目に前にある、大切なものほど目には見えないなんて言葉を聞いたりするけれどまさに言葉通り。
当たり前を当たり前ではないと気づいてからが大人なのかしら、なんて思った。

帰りの車で考えていた。
また会いたいな。

今度は1年以内くらいには。

7年振りの再会で‥

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