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いっぱいいっぱいになる

先日私はいっぱいいっぱいになった。

仕事を退職してから3か月が経った。
早期再就職をしなくてはという焦りから解放されて、悪夢を見ないですむ日が増えていた。
すぐに再就職をするかどうするかを毎日考えて、夜に夢の中で焦ったり追い詰められたりする夢をよく見るようになっていた。
もともと私は、仕事をしていた時にも大きな仕事の前1.2週間前から夜そういう追い詰められたりする夢を見ることがあったため、私の中で悪い夢を立て続けに見るときには、何かしら現実世界でプレッシャーを感じるような生活になっていることを知るバロメーターのようなものになっていた。

悪い夢を見るということは、現実世界の私がいっぱいいっぱいになっている
ということである。

しかし、ここ最近夢の内容が変わった。

私は幼児教育を仕事にしてきた。毎日子供たちと過ごし発見を喜んだり、やりたいことを実現するためにはどうしたらいいのか一緒に考え試行錯誤しながら、自分の力でできたという自己達成感を礎に、主体的な生活を送るという目標とねらいを持って仕事をしてきた。

その生活は私にとって、毎日が新鮮で、10年過ごした中でも同じ日はなかったと思えるかけがえのない日々だった。

最近の夢はこうだ。

夢の中で私は自分が仕事をしていた職場にいる。退職した人としておおっぴらには登場せず、なぜか、こそこそと子どもと関わっていた。

私に会えたら渡そうと思い手紙を書いて持っていてくれた子がおり、私はその子のくれたお手紙を嬉しそうに読んでいた。

同時期に仕事を退職した同僚とも世間話をしていた。もう次の仕事をしているのか私は尋ねていた。


よほど、“仕事”のことが気になっているのだろう。


夢の中の同僚は、パートタイムで仕事を再開していた。なぜ少し落胆している自分がいることに気づいた。
仕事をしていないと答えてもらったほうが、たぶん気持ちが楽になったんだろう。

しかし、夢の中とはいえ、受け持った子たちと再会することができて私は嬉しかった。

目覚めた時、今までと同じように子供の夢を見たということに変わりはなかったが、夢の内容は少しポジティブになってきた、なんだか心地の良い疲れのようだった。

仕事を離れて3か月。
たった3か月なのに、もうばりばり張り切ってその仕事をする自分が想像できなくなってしまうほど、今の私には活力というものがなくなっている。

けれど、夢の内容が変わってきたように、現実世界の私も変わりたい。
長い目で見たらこの数か月は私の人生において絶対に必要だった数か月になるはずだ。

日々の自分の気持ちに正直に、くよくよしたりする自分や、少し弱気になる自分も大切にしながら
今日もより良い一日になるように過ごしたいと思った。

いっぱいいっぱいになる

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