りんさわ

入院中。暇に任せて小説や日記などを書こうと思います。

りんさわ

入院中。暇に任せて小説や日記などを書こうと思います。

精神科病棟に入院しています

りんさわと申します。20代の女性です。 ハンドルネームの由来はりんごサワーが好きだからです。そのままりんごサワーと名乗るのは芸が無いなと思ったので、省略してなんとなく名字っぽくしてみたりしました。 20代の女性らしい、フレッシュで可愛げのある仕上がりとなりました。何卒よろしくお願いいたします。 かれこれ一ヶ月半ほど、某所の精神科病棟に入院しています。 入院当初は毎日飽きもせず死にたいと願っていましたが、今は病状も落ち着いて近々退院の目処が立っております。 自分でも予想外なこ

りんさわ

    • 【小説】からまる 2

      　大げさな悲鳴を上げながら駆け込んでドアを閉めると、鍵もかけずにストッキングとパンツを下ろして便座にまたがった。下腹部に力を入れれば、生命力に満ちた温度の尿が勢いよく吹き出した。熱い。全てを排泄し終える前に、一度、低く唸るような音のおならが出て、やばい、アキくんに聞かれたかもしれないと束の間赤面したけれど、すぐにそんなことはどうでもいいのだという心境になった。だって、尿が便器に叩きつけられるこのけたたましい音を聞かれているのだ、今さら恥ずかしがる必要なんてないだろう。自慰行為

      りんさわ

      • 【小説】からまる 1

        　23時を過ぎた夜の中を、鈍く車体を光らせながら一台のバスが走っている。車内はほぼガラ空きで、私たちはいちばん後ろの横長のシートの端っこに身を寄せ合って座った。視線を横にずらすと、無数の雨粒が虫みたいに窓に貼り付いて電灯を滲ませ、コンビニエンスストアの看板を濁らせ、街の景色を歪ませていた。前方の席にはサラリーマン風の中年男性がひとり、首を90度に曲げて脂ぎった頭髪を窓枠に押し付けながら眠っている。疲れているのだな、と私は当たり前に思った。 　隣りに座っているアキくんの肩が強張

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