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ふんわりと嫌味なく「伝える」方法

周りの人から聞くところによると、どうやら私は ”教えたくなる人” らしい。気にかけてもらえたり、力になってもらえたりして、うれしいことのほうが多い。でも、たまに頭を抱えたくなるようなこともある。

それは、悩みでもなんでもない「ただふつうに話した内容」に対して”強めのアドバイス”をくれる人たちの存在。

それは決して親身になってくれているわけではない。
ただ自分の主張を通したいだけだったり、意見を聞いてほしいだけだったり、知識の豊富さをほめてほしかったり、優位に立ちたくてしていることだったり……。相手自身のために出てくる言葉なのだ。

でもそれらに気づくのはずっと後になってから。その場では「教えてくれているんだから、嫌な気持ちを持ってはいけない」と、逆にこっちが罪悪感でいっぱいになってしまうのだった。

自分自身のためにアドバイスをしている人の傾向

いろいろな人と話して、私が気づいたのは「自分のためにアドバイスをしている人」と「私を気にかけてアドバイスしてくれる人」との見分け方。

自分自身のためにアドバイスをしている人は、経験上こんな傾向がある。

・こちらが相談しなくても会話のなかから勝手に”悩み”を作り上げて話す
・こちらの状況や考え方について尋ねてくることがない
・解決策を一方的に話す
・話を遮ってアドバイスを始める
・こちらの話をすべて否定する

どれか1つでも当てはまったら、相手自身のためにアドバイスをしている可能性があると思う。

こうしたケースじゃなくて「よかれ」と思ってしているけれど、ちょっと”おせっかい”に思われてしまったり、嫌味に取られてしまうアドバイスもある。

こうしたアドバイスについては、単に「言い方」の問題に過ぎないのだと思う。

いくら良いアドバイスや情報で、実際に役に立ったとしても、不快感を覚えるような言い方であれば、もやっとした感情しか残らない。アドバイスされた側が耳を塞いだりもする。

一方、いろいろな人にたくさんのこと教えてもらってきたなかで、見習いたいやわらかな言い方で教えてくれる人もたくさんいた。その人たちに共通しているのは「確認」と「提案」、そして「自分ごと化」だった。

ふんわりと柔らかくアドバイスする3つのポイント

「確認」というのは、最初か最後に「クッション言葉」をつけること。

・もしかしたらご存知かもしれないですが…
・すでにやっていたらごめんなさい

これがあるだけで、こちらの受け取り方はぜんぜん違う。

「提案」というのは、相手に選択をゆだねること。

・ひとつの提案なのですが…
・~というのもいいかもしれません

「自分ごと化」というのは、意見を押しつけるのではなく、「自分は」こう思うとすること。

・~は私にとってはよかったです。

”望まないアドバイス”をたくさん受けてきた私としては、相手に同じ気持ちをしてほしくない。

だから、”アドバイス”のルールを決めている。なるべく相手がはっきりと悩んでいる表現を口にしたり、相談されたりしなければ、口出ししないこと。また、先ほどの3つのポイントを意識して話すこと。

これが100%正しいのかはわからないけれど、自分がしてもらって聞きやすくなったものだったので、見習わせてもらっている。

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