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すもーるすてっぷCooking事後報告 No.2

今回、受講してくださったのは、文京区でお仕事をしていた時につながったUさん。お会いしたのはほんの数回だったにも関わらず、投稿を見て「これだ!」と一念発起してご連絡をくださったそうです。
本当にありがとうございます(;;)


●事前ヒアリング〜ゴール設定

Zoomでお話を伺ったところ、これまでもお料理教室やスタジオに通うことは考えたことがあったそう。でも何かハードルの高さを感じて一歩を踏み出せず…そんな時、すもーるすてっぷCookingの投稿を読み、マンツーマンで一つ一つ丁寧に進めてくれるイメージが湧いたのでご応募してくださったそうです。

なんと嬉しいことでしょうっっっっっ!!!

これは専門学校での実体験ですが、
・料理は、訊きたいところほど一瞬で終わる
・集団だと、他の人が気になって自分の苦手を言い出しづらい

…それでも色々質問したし、なんとかつくれたけれど、果たしてちゃんと身についたのか・もう一度つくれと言われたらできるか分からない…そんなことが多々ありました。

なので、すもーるすてっぷCookingではあえて個人レッスンの形をとり、自分の苦手にとことん向き合える、同時に気づきや発見がたくさんある楽しい環境をつくることで、確実に「分かった!」という実感がもてるようにしたいと思っていたんです(どこかの学習塾の宣伝みたいになった笑)

それが、自分の情報発信でちゃ〜んと届けられていたことが分かって、本当に嬉しい!よしっ、一緒に楽しみましょう!!

●今回は麻婆豆腐を極める

事前ヒアリングとゴール設定は上記の通り。
十八番料理として扱うものは『麻婆豆腐』に決定しました。

もう一品ぐらいつくろうかとも話していたのですが、今回はとことん麻婆豆腐に向き合うことに。

スーパーで野菜の目利きの方法をお伝えしながら食材を購入し、今回の実施場所である山ノ内家へと向かいました。

①まずは切り出しから

今回、麻婆豆腐の食材として選んだのは、
・ニラ
・玉ねぎ
・ニンニクの芽
・ニンニク
・生姜
・挽肉(豚・鶏)
・絹豆腐

買い出しの最中に「これ入れてもいいですか?」と丁寧に訊いてくださったのですが、お家の料理で「これをしちゃダメ」なんてありません。

特に、旬の安くて美味しい食材は家計の味方ですからね。登場したらまずは得意料理に入れてみて、新しいレシピを開発しちゃいましょう!

切り方ですが、
・ニラとニンニクの芽は1cm弱にスライス
・玉ねぎはみじん切り
・ニンニクと生姜は極・みじん切り
にカットしました。

Uさんが実際に包丁を使っているところを動画で撮影し、一緒に確認しながら、より簡単に切るためのポイントを以下の通り確認しました。

すぐにコツをつかんだUさん

・包丁の柄ではなく、みねを握る
・切る時に使うのは、刃の中央ではなく先の方。食材を先の方に当て、奥に押し出すように、優しく滑らせるだけで食材は切れる
・人差し指の第一関節を常に刃の腹に当て、物差し代わりに使う

また、Uさんが特に感動されていたのはみじん切りの方法とその細かさでした。

みじん切りは、後で叩いて細かくすればいいと思われがちですが、そうすると、
・形が均等にならない→火の入り方が変わり、焦げ付く原因に
・食材から余分な水分が出る→うま味がまな板に残る、料理がべちゃべちゃする

…ということが起こるので、最初に出来るだけ細かく目を入れて、切ったら既に細かくなっているという状態を目指すことを実演しながらお伝えしました。

Uさんは集中力があり、また学ばれたことを自分の言葉にして落とし込むのが上手だったので、何度も反復しながらどんどん自分のものにされていきました。

僕の中華包丁の重さと切れ味で楽しんでいるUさん

②次に調味

今日の学びを日常に繋げていただくため、自分が「これだ!」と思ったレシピサイトを参考にしながら、合わせ調味料をつくってもらいました。

・豆板醤
・甜麺醤
・醤油
・砂糖
・お酒
・鶏ガラ

計量スプーンを使って丁寧につくるUさん。「これで大丈夫ですか?」というご質問には、「じゃあ舐めてみましょう!」とお答えしました。

レシピに書かれている分量はあくまでもレシピをつくった方にとっての「適量」であって、自分にとっての適量は自分にしか分からないんです。

なので、この調味料をこれくらい使って合わせると、こういう味になるんだ!という発見を楽しみ、その上で調整するかどうかを自分で決めてもらいました。

③いよいよフライパンを使った調理へ

「どっちを使いましょう?」

そうそう、今回は豚肉と鶏肉、両方買ってみたんです。
スーパーで並んでいるお肉を見て、麻婆豆腐に合うお肉ってどれだろうという話になり、だったら試してみましょうということに。
こういうこと、普段はなかなかやりませんもんね。

それぞれ丁寧に炒めて味を確認。
どちらもお肉の美味しい味はしつつもあっさりしているので喧嘩しないと踏み、合わせて入れることにしました。

自分で味をみた上で選択するということが、とっても大事

その後は、レシピに書いてある通りの手順でつくっていただきました。

1 油をしいて火をつけたら、ニンニクと生姜を入れて炒める
2 挽肉を入れて、炒める
3 ニラ、玉ねぎを入れて、炒める。火が通ったらニンニクの芽を入れる
4 合わせ調味料を入れ、豆腐を入れて煮る
5 沸騰して、味をみたら水溶き片栗粉を入れて粘度を調整する
6 完成!

途中でレシピを見返すことはありましたが、とってもスムーズな段取りで進めることができました!お上手!
みじん切りを丁寧に行なったことが、火の通りや調理中の香りの良さにつながっていることを実感されていました。

完成後にご飯と一緒に実食。
「美味しい!美味しい!」と嬉しそうに召し上がっている姿を見てほっこりしました。自分のつくった料理が美味しいって、最高ですよね!

④最後に「もう一段階美味しくする方法」

Uさんが参考にされたレシピの手順も一つの正解ですし、ちゃんと美味しくつくれました。

それを実感していただいた上で、別の考え方に基づいた手順があるということを、同じ材料・同じ調味料を使って実演させていただきました。

1 挽肉を炒める
  →油が透明・高音でパチパチするまで炒めると、肉の臭みと水分が飛び、肉の
   旨みが引き立つ

2 ニンニクと生姜を入れて、香りが出るまで炒める
  →挽肉にしっかりと火を入れたい・野菜の焦げ付きを防ぐために後に入れる
3 豆板醤と醤油のみを先に入れて炒める
  →豆板醤と醤油は、炒めることで香りがアップする
  →Uさんが辛いのが好きとのことだったので豆板醤を追加
4 ネギ、ニラを入れて軽く火を通す
5 合わせ調味料を入れ、豆腐とニンニクの芽を入れて煮る
6 沸騰して、味をみたら水溶き片栗粉を入れて粘度を調整する
7 完成!

自分が、なぜこのタイミングでこれを入れるのかを、一緒に見ながら、嗅ぎながら、聴きながら、五感を使って調理しました。

完成したものをUさんに実食していただくと、「美味しい!美味しいと感じるど真ん中の味!」と評価していただけました。よかった(#^^#)

大きく変えたのは、食材を入れる順番と、辛いもの好きのUさんに合わせた豆板醤の増量のみ。それだけでも、やっぱり味って変わるんですよね。

食材や調味料の特性を知っていれば知っているほど調理の選択肢は増え、料理は面白く、そして美味しくなります。

Uさんには、食材の切り方を意識することによる一段階、そして、食材を入れる順番を変えることによる二段階の美味しさアップの方法を、実体験を通じて学んでいただきました。

終了後にはこんな嬉しいご連絡が…

レッスンという非日常をすぐに日常に置き換えて実践されるUさんのような方は、すぐに上達されること間違いなしです(#^^#)
十八番料理となった麻婆豆腐、また食べさせてくださいね♪

Uさん、受講していただきありがとうございました!

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