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朝が警察が来ることの意味はなんとなく理解できた

そのまま母親に呼ばれ玄関まで出ていくと

署まで連行された

逮捕状が出ている時点で面倒な聞き取り調査等はなくただただ犯行内容を読み上げられ事実だと認めることしかできなかった

少年院へと移動している最中にふと仲間の事を考えて彼も捕まっているのではと心配していた

目標はあったものの生きている目的はなかったので悲しいという感情はそれほどなくあまり苦には感じていなかった

そしてこの日から制限される暮らしが始まることになる

びっくりするぐらいの早起きと無機質な部屋と世界観

ネットがこれほど発達しているというのに中に入ってやることは誰かが読み古した本やへどがでそうになるほどの雑誌

おそらくかなり年を食った著者が書く雑誌の考察ほどつまらないものはない思いながら刑期が終わるまでの時間を過ごすことになる

僕はどのくらいこの地獄のような空間にいることになるかというと

4か月

この4か月は自由などないに等しいし

退屈すぎる毎日を過ごすことになる

一日目閉じ込められているという恐怖感と孤独感から悪夢をみた

悪夢は僕がとある空間にいて嫌な音が鳴り続け精神を壊すようなことをひたすらしてくる人間から逃げるという悪夢だった

同じ部屋にいる人間からかなりうなされていたと翌日の朝に愚痴交じりに聞くこともあり次の日の朝は最悪のスタートだった

朝起きて布団を畳み号令とともに集合してまだコンビニのほうがましなんじゃないかというぐらいの飯を食べて大きなため息をついた

母親が一度だけ面会に来たが怒っている様子ではなく彼氏との時間が増えたことから遠回しにいなくなってよかったといわれた気がしていた

母親は一冊の本を差し入れにきてその後1か月以上面会に来ることはなかった

その本もどうしようもなくて一度も見たことない漫画を連載している週刊誌だった

ただ不思議なことに毎日同じルーティンで生活をしていると慣れが出てきて苦に感じることはなくなっていた

2週間たったのを機に僕は希望をいだくようになっていたそれはここを出た後の未来予想図だった

この未来予想をノートに書きこむことにより希望や妄想を膨らませていまある環境から錯覚を起こしこの地獄のような生活を楽しむことができた


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