ポストモダンの魔法使い

個人サークル「りんごアニメーション」の中の人。生成AIを取り入れた自主CGアニメ制作を…

ポストモダンの魔法使い

個人サークル「りんごアニメーション」の中の人。生成AIを取り入れた自主CGアニメ制作を夢みるただのしがない会社員のおっさんです。東京のはずれの大学院で2000年代デジタルアニメの研究も開始しました。

最近の記事

読解可能性の手前に止まること--ゼロ年代コンテンツの読解に関する格率

2004年に東浩紀によって書かれた『萌えの手前、不能性に止まること--『AIR』について』は、宇野常寛『ゼロ年代の想像力』の中で「美少女(ポルノ)ゲーム擁護論」の一つとして批判にあっている。ここでいう美少女ゲームとは美少女ノベルゲーム、すなわち立ち絵の美少女のグラフィックを鑑賞しテキストを読みながら選択肢を選ぶことで進めていくゲーム、と同一にとらえても差し支えない。 2つの議論の要点はたとえば向江駿佑らによってまとめられている(*1)ので、別途参照されたい。ただし原文では宇

    • いったいどんな魔法使いなのか(自己紹介)

      今まで書いた記事を勢いにまかせて全て消してしまったので、仕切り直しの自己紹介から。 あっ、えーっと、こんにちは。ポストモダンの魔法使いです。 現代の魔法使い(という名前がもう10年近く前のものであることに愕然としつつ)にあやかり、ゼロ年代=ポストモダニズムがまだギリギリ有効だった時代に自分の使命が終わっているはずの魔法使い、という意味を込めて、このハンドルネームをつけました。実物は40歳を過ぎた、ただの会社員のおっさんです。 ポストモダンの魔法使いは社会人大学院生さて、

    読解可能性の手前に止まること--ゼロ年代コンテンツの読解に関する格率