読解可能性の手前に止まること--ゼロ年代コンテンツの読解に関する格率
2004年に東浩紀によって書かれた『萌えの手前、不能性に止まること--『AIR』について』は、宇野常寛『ゼロ年代の想像力』の中で「美少女(ポルノ)ゲーム擁護論」の一つとして批判にあっている。ここでいう美少女ゲームとは美少女ノベルゲーム、すなわち立ち絵の美少女のグラフィックを鑑賞しテキストを読みながら選択肢を選ぶことで進めていくゲーム、と同一にとらえても差し支えない。
2つの議論の要点はたとえば向江駿佑らによってまとめられている(*1)ので、別途参照されたい。ただし原文では宇