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#34 町田ゼルビアvsFC琉球

鈴木孝司の野津田凱旋試合の予定だったこの試合。だが夏の移籍市場でJ1のセレッソ大阪に移籍してしまった。30歳手前でJ1に移籍できるのだからサッカーには夢がある。J1でもコージゴール期待してます。

さて試合前には結果次第では順位が入れ替わるシックスポイントマッチだったこの試合。残留争いから抜け出すためにも勝ち点3が欲しい。

スタメン

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町田:スタメンは変わらず。ベンチメンバーを少しいじってきた相馬監督。特に攻撃陣はベンチ入り争いが熾烈。早急の得点力不足の解消をお願いしたい。
琉球:12試合連続失点中の琉球。守備に不安を抱えている模様。セレッソから夏に加入した山田はベンチ外。何があったのか。40歳ファンタジスタ小野がスタメン。胸熱。

前半

アリバイ守備の琉球SH

序盤から攻勢に出るゼルビア。特にサイドで数的優位を得たことでサイドからの攻撃が目立ちました。

攻撃時、特にカウンターに迫力を出すためなのかSHより前の選手(特に#36風間、小泉、上門)は守備を免除されていたように感じます。そのためボール保持が得意ではないゼルビアの最終ラインの選手たちでも余裕のあるビルドアップができ、SBがビルドアップに関与する必要がなくなり高い位置(主に相手SHの裏のスペース)を取ることで数的優位を創れていました。

一度ボールがラインの外に出ると守備をしに戻ってきていましたSHですが、きつい言い方かもしれませんがただ立っているに近い状態でした。なのでエリアの中の人数では同数でもプレーしている人数はゼルビアの選手の方が多い状況でした。

ボールウォッチャーになる琉球

サイドからのクロスやセットプレーで再三とチャンスを創ったゼルビア。読んでくださっているゼルビアサポーターの中には今日はよくゴール前でチャンス作ってるなあと思った方もいらっしゃると思います。DAZNの実況・解説でもたびたび言及されていた琉球のセットプレーからの失点の多さ。なぜ琉球の被セットプレーでの失点が多いのか、そしてこの試合でゼルビアが多く相手ゴール前に迫ることができたかの2つには関係性があると思います。

それは琉球の選手がサイドでの展開に目を奪われてゴール前にいる相手選手への対応が疎かになっていたことです。一言でいうとボールウォッチャーになっていたということです。ゼルビアのスタッフもここを見抜いていたので、クロスが上がった時に中央にいる選手は一度マークされている選手の背後に入って視野から消える動きを何度もしていました。前半の5:45~のロメロの決定機もこの動きが見られました。ロメロがマークされていた小野の背後に入って視野から外れていました。


後半

琉球のビルドアップ

前半と後半の内容量的に後半になってしまいましたが、ここで琉球のビルドアップを扱います。

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主に前半に見られた形です。
キーパーがCBの間に入ってビルドアップに参加する形です。図にしたシーンでは中央が空いてしまい、簡単に通されてしまいました。

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これは主に後半多くなった形です。CH(小野)がCBの間に落ちてビルドアップに参加する形です。これは小野にゲームを創らせる、コントロールさせる意味合いが強かったと思います。ゼルビアのプレス隊はまずツートップが縦関係になり、一人がボールホルダーにコースを限定させるプレス。そして、もう一人のFWと一列ポジションを上げたCHが上里を二人で挟む形で監視。SHはSBへ直接パスを出させないためにパスコースを消す、またはサイドのCBにボールが渡ったらプレスの2パターンの役割があったと思われます。

このプレス隊の弱点は図だと白のエリアに運ばれてしまうと相手に数的優位を創られてしまうところです。琉球は特にSBをゼルビアのSHの背後に位置取らせていて、SBにボールが入ってゼルビアのSBが出てきたらその空いたスペースを使ってやろうという狙いを持っていたように思われます。

また琉球はトップ下の小泉、ワントップの上門はゼルビアのDFラインとMFのラインの間でボールを受ける意識を強く持っていました。一人が裏でもらう動きを見せてゼルビアのDF陣のベクトルを後ろにもっていき、もう一人がライン間でもらうというシーンが多く見られました。

ガス欠ゼルビア

前半はSBが積極的にオーバーラップしていましたが、時間が経過するごとにそのシーンが減っていきました。もちろん理由はガス欠でしょう。そのため前線で時間を創るためにドリアンを投入しますが、ロングボールを入れるなどのドリアンを活かす形すら作れず時間だけが過ぎていく後半になりました。

さいごに

リアルタイムで見れず、結果だけを把握した状態でこの試合を見たのですが個人的にはいい時のゼルビアに近かった印象です。サイドで起点が創れていてチャンスは何度も創れていて悲観するような試合ではなかったように思われます。

一つ残念だったのはあれだけチャンスを作っていても枠内シュートが少なかったことです。

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(footballlabからの引用)

シュートが17本に対して枠内シュートが2本と非常に少ないことがわかると思います。深刻な得点力不足を解消するためにもまずはシュートを枠の中に飛ばしたいものです。


今節もお読みいただきありがとうございました。Twitterなどでのご意見や感想などお待ちしています。

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