愛って色んな意味で偉大(あな番より)

「あなたには殺したい人がいますか?」

その一言で私の心をグッと惹き付けたドラマ「あなたの番です」も、もう明日で最終回。

初回が放送されてから毎週日曜日が来るのが楽しみで楽しみで、空いている時間はひたすら考察。
Huluにも登録して扉の向こうもしっかりチェック。
明日の放送が終わったらポッカリ穴があいたような気持ちになってしまうのではと思うと寂しくてならない…

まぁそんな話は置いといて。

いままでいろんな人の考察を見たり、自分なりに考察したりしながら見てきたが、最後なのでせっかくだし思うことを文字に書いてみることにした。


黒幕が誰なのか、ってことで世間は盛り上がっているし、わたしも盛り上がっているのだが、結局のところこのドラマは「愛」がテーマなのでは、と思う。

登場人物全員に、愛する誰かがいる。愛する人のためなら命を落とすことさえ、誰かの命を奪うことさえできてしまう。愛は人格を変えてしまうぐらい影響があるものなのだ、ということを生々しく伝えているのではないだろうか。

私がこのことに確信をもったのは19話。
桜木が逮捕されるシーンで放った一言。

「じゃあ刑事さんの思ってる愛は愛じゃありませんね。何でもできるのが愛ですから。今後愛してるって言葉使わないでくださいね。」


ここで、あ~このドラマは愛していればなんだってできてしまう、たとえそれが悪とわかっていてもなんでもやってしまう、ってことが言いたいのかな、と思ったのである。
激しく共感しすぎて素で拍手しながら見てた…

そもそもこの話は、動機がない人が殺したら捕まりにくいってところから始まった交換殺人ゲームが題材で、それが始まった本当の理由はまだわからないけど、
誰かの愛する人が困っていたとして、その原因を排除するためであれば手段は選ばないってことで、この交換殺人ゲームが始まったのであれば理解はできるな~と。

で、黒島ちゃんが黒幕説ぶっちぎりだと思うけど…
わたしも個人的には黒島ちゃん黒幕説が濃厚かと考えている。
全ての事件にアリバイがあるなんて逆に怪しいし、まぁそう考えるのが普通だからあえてその逆で本当は白なのかな?とかも思ったりもするけど
秋元康は、黙ってたら普通のかわいい女の子だけど、女ってのは実は怖い生き物で何考えてるかわからなくて、みたいなところも描きたいのかな~って考えたりする。
(欅の曲とか、女の子たちのちょっと嫌な面もみえる歌詞とかあるし)

まあ実際、これは男も女も関係ないかもしれないけど
わたしは女だから女のことしかわからないけど
表面上優しくても腹の中では本当に何考えてるかわからない人はいっぱいいるし
尾野ちゃんみたいなサイコパスも本当にいるし
見た目で騙されちゃいそうなこと本当にあるから。

そのへんも描かれてるな~って個人的に思いながら見てきた。

もうここまで来たら誰が黒幕でもいいけど
最後どーやんがかわいそうなことになっちゃうんじゃないかと不安ではある。
黒島ちゃんがもしどーやんを利用していたのなら…だけど。

まだまだ回収されてない伏線もあるからとにかく純粋に最終回を楽しみたい。
終わってしまうのは寂しいけど、黒幕がわかったら今度は違った目線でもう1回最初から見てみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?